5章
お名前編集はこちら
この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「昼休み、体育館でオーディション課題曲のレッスンするヤツら増えてきたねー」
「みんな優勝賞金を狙ってんのか?ツナ缶は渡さねえんだゾ!」
3日後の昼休み、エースとグリムと同じく応募すると決めたデュースが自主練する体育館に、[#da=1#]が見学しにやって来た。
[#da=1#]の元に機材が届いてからは放課後から寝る直前までモニターとにらめっこすることが続いており、日中は授業、昼休みは音楽ソフトについて調べたり放課後に試したい案をまとめるというかなり詰め込んだスケジュールとなっている。
今日は気分転換にエースたちの自主練の様子を見てみることにしたのだ。
エースたちはカリムとジャミルに指導してもらっているらしい。ジャミルの教え方の上手さがここでも発揮されているようだ。
その彼が、応募する生徒は賞金よりもプロデビューを狙う生徒が多いのではないかと言う。
「プロか…言われてみると、どいつもこいつも身のこなしがこなれている気がするな」
「そう身構えなくても、君たちも歌いながらのパフォーマンスが様になってきてる。最初の頃の"慌てた像"に比べればだいぶマシだ」
「うんうん。歌声の伸びも良くなったし、音も外さなくなった。真面目にボイストレーニングを頑張ったおかげだな。えらいぞ、お前たち!よーし、じゃあ今日は[#da=2#]も見に来てくれてるし1曲最後まで通してみるか!」
「「「はーい!」」」
『ユウ、"慌てた像"って…?』
「うーん…あのときのダンスを見てればなんとなく納得できるんだけど…」
「とりあえず見てみて」とのことで課題曲の"Piece of my world"が流れた。
曲に合わせて始まった彼らのパフォーマンスは[#da=1#]の想像以上の仕上がりとなっていた。
「よっしゃ!1回もトチらずに踊りきれたぞ!途中で歌詞も飛ばなかった!」
「にゃっはー!オレ様も!1回も尻尾を踏んづけなかったんだゾ」
『おぉー…意外とできてるじゃん。たった3日だからもっと酷いのかと思ってた』
その後にエースがジャミルを褒めるとカリムも乗っかって褒めた。
ジャミルは誤魔化していたがめんどくさいというオーラがひしひしと伝わる。
一通りの基礎は終わったのであとはオーディションまで各自練習することになるようだ。
デュースが応募すると決めたり、あのとりあえず出来ていればいいという考えのエースがここまでやる気なのは、ヴィルとひと悶着ありボコボコにされたことがきっかけだったらしい。
「バイパー先輩、アジーム先輩、世話んなりました!押忍!」
「そうだ。君たちもうオーディション参加の申し込みはしたのか?」
「え?なんだソレ?」
「やれやれ、君たちもうっかりしていそうなタイプだしもしやと思っていたが……。確認しておいて正解だった」
ジャミルの質問に[#da=1#]以外の1年生組はポカンとした。
カリムは「さすがよく気づいたな~」とニコニコしながらまたジャミルを褒めた。彼がジャミルを褒めない日は無いだろう。
「あ、そういえばポスターにそんなこと書いてあったっけ」
『自主練始めた日に申し込んでるのかと思ってたら…』
「ははは、すっかり忘れてた」
「オーディション前日が申し込み期限のはずだ。忘れないうちに済ませておけよ」
「はい。ありがとうございます!」
改めて3年A組のルーク・ハントが受付していることを教えてもらい、さっそくその日のうちに向かうということになった。
「ルーク先輩は、金髪のおかっぱ頭に帽子がトレードマークだ。まあ……きっと会えばすぐわかるさ」
『(あのキャラの濃さ…きっと教室内でも一目でわかるんだろうな…)』