5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「ふな~~腹減った!午前中に体力育成がある日は昼休みまでが長く感じるんだゾ」
「体力育成があってもなくてもお前は毎日腹減らしてるじゃん」
『みんなおつかれ』
数日後、体力育成があった1-Aメンバーは疲れた様子で食堂に集まった。
グリムは普段以上にお腹の音を鳴らしている気がする。
その様子を見たエースは突っ込みを入れたところで異変に気付いた。
同じタイミングでデュースも目を凝らす。
「なんだ?食堂の壁際に人だかりができてるな」
『行ってみる?』
「そうだね」
エースたちは人だかりをかき分けて行き、壁際に到着するとそこにはとある張り紙があった。デュースがそれを読み上げる。
「えぇと、【全国魔法士養成学校総合文化祭・〖ボーカル&ダンスチャンピオンシップ〗出場メンバーオーディション】…?ああ、総合文化祭で行われる音楽発表会のことか」
「毎年テレビで放映されてたからたまに見てたんだけど……選抜メンバーって、オーディションなんだ」
『(ついに募集始まったんだ)』
表題の後にはやる気にさせるようなお決まりの煽り文が綴られており、そして最後の文章をデュースが読み上げ終えたところでみんな目を丸くした。
「【なお、大会で当校代表チームがファイナリストに選ばれた場合……メンバーに優勝賞金の500万マドルを山分けいたします】」
「「「「『ご、500万マドルを山分け!?』」」」」
「そうなんですよ~!豪華でしょう!?」
「「「「『うわっ!びっくりした!』」」」」
500万マドルなんて大きな金額、とても学生が受け取れるような学校行事の賞金ではない。
優勝者にそこまでの商品が用意されるほどの規模のイベントだとは[#da=1#]も知らず驚愕していると、間髪入れずに学園長が飛び込んできたことで金額で驚いた勢いのまま全員で同じ反応をしてしまった。
「学園長、いつも思うけど急に出てくんのやめない!?」
「おや、失礼。脅かしているつもりはないんですが。この〖ボーカル&ダンスチャンピオンシップ〗に500万マドルもの賞金が出る理由…それは、たくさんの企業がスポンサーとしてこの大会を支援しているからです」
学園長は平謝りすると賞金について説明を始めた。
この大会が今後の将来に関わってくる可能性が大いにあり、それはスポンサー側としても重要な話になってくるのだ。
エースの言うとおり、売れる逸材を発掘できるなら500万マドル程度は惜しくないだろう。
「500万マドルがあれば、ひとつ300マドルの高級ツナ缶がいっぱい買えるんだゾ!」
「待て待て。賞金はチームメンバーで山分けだって書いてあるだろ。たとえばチームが4人だとすると、ひとり……500÷4は……ひゃく…ひゃくさん…」
「125万マドル。300マドルのツナ缶なら4000個以上買える」
「ウヒョーッ!!4000個!!なあなあ、ユウ!オレ様この大会に出たいんだゾ!」
「まずオーデションに受からないと」
『そもそも受かったところでツナ缶4000個も食べきれないでしょ』
「ふな!?食えるんだゾ!」
大量のツナ缶が手に入るチャンスを知ったことでグリムは応募する気満々になってしまったようだ。