5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「こんにちは!あなたが[#da=1#]・ファミーユさん?」
『…えっと、そうですけど…え、もしかして?』
「弟のオルトでござる」
[#da=1#]がオンボロ寮に泊まり込みを始めてから数日———。
小さな変わった風貌の少年と1名のイグニハイド寮生とタブレットのイデアがやって来た。
ルチウスたちのモフモフの海を堪能したイデアが、弟と手伝いの寮生と一緒に機材を持ってくるとヴィル伝いで[#da=1#]に連絡が来ていたのだ。
ちなみに「見られながらなんて何の羞恥プレイでござるか!?」と立ち合いと案内を拒否されたのでイデアの姿を[#da=1#]は今も知らない。
ちなみに今ユウは補習のグリムに付き合わされ住人揃って不在だ。
「はじめまして。オルト・シュラウドです!兄さんの代わりに機材を持ってきたよ!」
『…飛んでる…』
「オルトは寮長の弟なんです」
「兄さんは新しいギアとか機能とか、何でも作ってくれるんだ!式典服風のデザインも考えてくれたんだよ!」
「フヒヒ!拙者にかかればなんてことないでござるよ!」
オルトの風貌に質問したいことは山ほどあったが、玄関で荷物を持たせたままにさせるわけにもいかないので[#da=1#]の自室へと案内した。
オンボロ寮での自室は最上階の一番奥にあるが、オルトは自身だけでなく寮生が持って来ていた分まで大量の機材を軽々と運んでしまったのですぐ機材の設置に取り掛かれた。
持参した機材はイデアが以前使っていた物とのことで、事前に音楽用のソフトを入れたり[#da=1#]のレベルでも比較的使いやすいよう改良したらしい。
「いわゆるお古なわけだけど、それでもプロ並みのパフォーマンスは十分できる高スぺPCなんで大切に使ってよね」
「[#da=1#]・ファミーユさんはどのくらいパソコン使えるの?」
『文字入力と簡単な表の作成なら…音楽ソフトはたまに使ってたよ。でもこんなに機材は揃ってなかったし、そう多い頻度じゃなかったからここまで本格的なソフトも使ってなかったな』
タブレット参加のイデアは指示を飛ばし、配線の差し込みなど細かい作業は手伝いの寮生と[#da=1#]が行った。
比較的シンプルだった自室に壁中に張り巡らされた分厚い防音シート、巨大なモニター2枚、光るキーボード、パソコン本体、スピーカー、機材を置くための長机と椅子、そして軽音部から持ってきたキーボードが並び圧巻となった。彼らの手慣れた様子からイグニハイド寮の部屋はこんな感じなのだろうか。
イヤホンは[#da=1#]が普段から使っているものがこだわって選んだ良い物なのでそれを使っていく。
『設置の手伝いありがとうございました。イデア先輩、猫たちはどうでしたか?』
「聞いてくれますか[#da=1#]氏~!普段はすぐどこかに行っちゃうクール系ネコたんまでモフらせてくれてそれはもう最高でしたぞ!一生あのままでいいと思える……まさしく楽園でしたな……」
「帰って来たときの兄さんすごく幸せそうにしてて、僕まで嬉しくなっちゃった」
『オルトはその…サイボーグ的な?イデア先輩もそんな感じなの?』
「ううん、兄さんは生身の人間だよ。とっても優しくてかっこいいんだ!ね!」
「はい。ボクらの寮長はイグニハイドの中でも特に電子工学に詳しくてとても優秀なんですよ」
どうやらイデアとオルトは2人で1人の計算として許可を得て入学したらしい。人数に関してはユウとグリムのペアと同じだ。
カリムを除いてどの寮長も妙に達観しているので高校生らしく遊んでいるイメージが湧かないが、イデアはむしろゲーム・アニメ・漫画にどっぷりでしょっちゅう遊んでいるらしい。