5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「[#da=2#]ちゃんこんにちは。時間ピッタリね、さすがだわ」
『こんにちは、おばあちゃん』
ついに祖母と孫が画面越しではあるもののNRC内で対面する。
軽く挨拶を交わすと、さっそくと言わんばかりに孫の後ろに控えている3人の生徒にも挨拶をした。
「そちらにいらっしゃるのが協力してくれているという生徒さんたちね?こんにちは。祖母のボンファミーユと申します。本来の名前まではごめんなさいね」
『おばあちゃん、右からジェイド・リーチ先輩、ジャック・ハウル、レオナ・キングスカラー先輩』
「えぇ聞いているわ。みんなイケメンさんねぇ」
初対面どうしでの挨拶も済ませたところで、祖母がさっそく話を振った。
それはまるで面接のようだ。
「孫がいつもお世話になっております。この子おてんばなところがあるから、みんなに迷惑をかけてないかしら。特にジェイドさんは同じ寮でしょう?」
「僕たちの寮はカフェを営んでいるのですが、よく働いてくれていますよ。最近ではその手腕を寮長に買われ、僕たちのサポートもして頂いているほどです」
「あらそうなの。私もお茶しに行ってみたいわ」
「歓迎いたします」
『おばあちゃんじゃわかる人にはわかっちゃうでしょ…』
案の定、直属の上司にあたるジェイドが最初の標的となった。
ジェイドは同じ双子の兄弟がいる共通点と立場上と言動から口が堅いと考え、協力を要請したというシナリオで話を合わせてある。
ジェイドの話している様子を見聞きした祖母は、サバナクローの2人に声をかけた。
「ジャックさんは孫と同じ学年のご友人と聞いているわ…ちょっと意外な組み合わせね。レオナさんは寮長の中でも非常に広い視野と考えを持っていらっしゃるということで相談させて頂いたようね」
「俺とコイツが話すようになったのは、モデルのヴィルさん繋がりがきっかけです。俺はヴィルさんと小さい頃に知り合っていたので」
『それにジャックは義理堅いし、レオナ先輩の紹介もしてくれたんだよ』
「もちろん始めは信じられなかったが、変なことを言わないあのジャックが必死に説明していたんでね」
「なるほどねぇ」
もちろんこれもそれぞれの事実を元に繋ぎ合わせた嘘である。
祖母はレオナ、ジャックの話を聞いてうんうんと頷いている。
「ちなみになんだけれど、3人とも魔法道具は見ているのよね?孫の本来の姿も見ているの?」
『敷地内だからほんの少しだけどね』
「自ら進んで開示されたので、その覚悟と勇気を賞賛してお手伝いさせて頂くことにいたしました」
これも嘘。なぜならライオンの異常な魔力探知、狼の異常な嗅覚と勘、ウツボの異常な情報収集と分析力によって魔法道具を外されるまでもなかったから。
認識阻害なのだから、本来そう易々と見抜かれる物ではない。ただただこの3人が異常だったのだ。