5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「おーっす、ユウ、グリム。オハヨー」
「おはよう、二人とも。今日は一段と冷えるな。ほら、[#da=2
#]の尻尾なんて普段の冬毛からさらに毛量が増えて見えるぞ」
『寮から教室に鏡で一瞬で行けたらいいのに…おはよう、ユウ、グリム』
後日、メインストリートでユウ、グリムと合流し、[#da=1#]の尻尾を見て「ほんとだ」と笑ったユウはふと顔を上げるとピタリと立ち止まった。
「あ……!この人…今日夢で見た…!」
「あいでっ!ユウ!急に立ち止まるんじゃねぇんだゾ!オメーの足に鼻から突っ込んじまったじゃねぇか!」
『かわいそうに…グリムおいで。そして暖とらせて』
「本音が漏れてるんだゾ…仕方ねーなー」
ユウが急停止したことでぶつかってしまったグリムが文句を言うも、呆然としたままだった。
彼の視線の先はグレート・セブンの石像。それを一体ずつ見てブツブツと独り言を呟いている。
「この人たちも夢に出てきたような…今日だけじゃなく、前にもどこかで…」
『ユウ?大丈夫?』
「具合でも悪いのか?」
「ユウ、朝からちょっと変なんだゾ」
詳細を聞こうにも外では寒いしチャイムまでの時間も限られているので、とりあえず教室前で改めて話を聞くこととなった。
「……オンボロ寮の鏡の中にグレート・セブンが写る夢ぇ?」
『嫌でも毎日石像を見るから夢に出てきたっていう話は聞いたことあるけど』
「でも、夢の中の彼らは伝説と少し違って、映画に入り込んだようにリアルな夢で…」
「僕も魔法史の小テストの前には、寝ながら偉人の名前を唱えていたが…話を聞くに、そういうことじゃなさそうだな」
なんとユウは入学当初から、グレート・セブンのリアルな夢をたびたび見ていたというのだ。彼の様子からして、ただ出てきたというだけではなさそうだ。
しかも最近は丸い耳をした"ミッキー"が鏡の中からノックしてきたという。
ユウ以外は"ミッキー"の存在を知らず余計に混沌とする。
「あっ、じゃあさ。今度鏡に"ミッキー"が現れたら、学園長からもらった"ゴーストカメラ"で写真撮ってみれば?あれって、魂の形を写す魔法道具なんだろ?」
『そういえばそんなのもらったって言ってたね』
「なるほど。写真があれば"ミッキー"が何者か突き止められそうだな」
「犯人がわかったら、ユウに踏まれた尻尾の慰謝料としてツナ缶請求してやるんだゾ!」
「ま、なにも写ってなかったらユウが寝ぼけてただけってことになるけど~」
そこまで話したところでちょうどチャイムが鳴った。
ユウからの新しい情報がくるまではとりあえずいつも通り過ごすこととなる。