1章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「ほら後方の生徒たち!筋肉が足りてないぞ!もっと頑張れ!」
『も…むり…しんど…』
体力育成の時間でのランニング。スマホの件で朝食を食べ損ね空腹の上に、植物園での事を考え込んでいるうちにペース配分を誤り息絶え絶えとなってしまっていた。
ふと、今回はA組との合同授業であるためどこかにあの監督生がいるのではないかと思い働かない頭で辺りを見渡す。
「……キミ…大丈、夫…?」
『…?あ…!』
「??」
『あ、噂…の…オンボロ寮、生…だなって…』
声をかけてきた相手はまさに探していた監督生だった。
彼も後方にいたようで、猫よりさらに後ろを走っていたようだ。
序盤に[#da=1#]が最前線で走っていたのを見ていたらしく、後方までズルズル下がったのが気になったらしい。
「…あっエース、デュース」
「ユウ!ペア見つけられたんだな」
「そう、C組の[#da=1#]・ファミーユ君。さっきのランニングで仲良くなって。ね」
『[#da=2#]でいいよ。今度お互いの寮に遊びに行く話もしたね』
「その色とマーク…オクタヴィネル寮か?どんな感じなんだろ」
「僕も気になるな…デュース・スペードだ。よければ僕も見学にいってもいいか?」
「たしかに見てみたいかも。オレはエース・トラッポラ」
ランニング後のトレーニングでペアを組む指示が出され、意気投合したオンボロ寮の監督生・ユウと組むことにした。その際ユウと仲のいいハーツラビュルの2人も話に加わってきた。
『いいよ。カフェやってるみたいだし、寮もすごくきれいだから退屈はさせないと思う。代わりにそっちの寮も見せてよ』
「もちろんだ」
「ちょーっと変な規則が多いけどね」
ペアでのトレーニングからはユウと同じオンボロ寮所属の魔獣・グリムも加わった。
改めて間近で見ると猫にも狸にも見える不思議な姿をしている。
この後の昼食も流れでユウたちと食べることになった。