4章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「ではフロイド。川が凍る前に行きましょう。アズール、グリムくん、[#da=1#]さん。僕の背中に掴まって」
『え』
「小エビちゃんとラッコちゃんはオレの背中ね~」
そろそろ出発というところでジェイドが先に乗せる人を指名した。それに続きフロイドが残りの二人を背に乗るよう促したことで、早々にフロイドの背中が埋まった。
たしかに事情を知っているジェイドの背に乗せてもらうのが合理的だが、[#da=1#]は謎の悔しさを感じた。
それぞれ二人の背に乗っているが[#da=1#]だけ立ち尽くしていた。流れる川をジッと見つめ険しい表情を浮かべる。
いざ目の前にしてこれから入ることを考えると足が動かなかった。
『(早くしろ…一歩進んで飛び込むだけ…早く…)』
「[#da=2#]?早く来るんだゾ」
「ああ、たしか猫科は水中が苦手な個体が多いと聞きました。では僕が後ろで振り落とされないよう抑えるので間に乗りなさい。飛行術でも後ろに乗りましたし」
『……そう、ですね…』
[#da=1#]は川に関する苦い出来事があってから、川辺まで来ることに強い抵抗を感じるようになっていた。
あのときと全く状況が違うから大丈夫…それに箒より早いならあっという間のはず…と自分に言い聞かせ、意を決した[#da=1#]は慎重にジェイドの背中に乗り、水の冷たさと落ちまいという気持ちでグリムごと思い切りしがみつくと「ぐぇっ」と潰れるような声が発せられた。
「ふな"ぁ!オイ!苦しいんだゾ!」
「ふふ。エラを塞がないようにだけお願いしますね」
『じゃあグリムは僕の腕に掴まって。寮長は絶対支えていてくださいね。ジェイド先輩、エラは気を付けるのでとにかく速くお願いします』
「ここまで息継ぎなしとはずいぶん必死なようだ」
「お任せください。フロイド、お待たせしました。急ぎで向かいましょう」
フロイドチームと合流したことでスカラビア寮へ向けて出発を始めた。
双子の泳ぐスピードは本当に速い。高速道路を走る車といい勝負だろうか。