4章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「無能な王も、ペテン師も…お前らにもう用はない!宇宙の果てまで飛んでいけ!そして、二度と帰るな!ドッカーーーーン!!!」
「「『うわああああ~~~!!??』」」
「ナイスショーーーーット!」
戦闘が始まってすぐのことだ。
突如ジャミルから爆発が発せられ、思い切り上空へ吹き飛ばされてしまった。
「あは~!空飛んでる!やべー!すげー!ね!ジェイド!」
「おやおやおやおや」
「二人はよく笑ってられますね!?」
『死ぬ…死ぬ…!』
「ふな"ぁ"ぁ"ぁ"~~~!!!」
「みなさん離れないよう手を繋いでください!僕が魔法で衝撃を緩和します!」
アズールの指示でみんなそれぞれに手を伸ばす。[#da=1#]は届く範囲にグリムとジェイドがいたので掴んだ。ここで双子の手足の長さに助かることになるとは。
地面が近くなってきたあたりでアズールが杖を構え、着地直前に風圧による緩衝材を施した。風の魔法の応用だろう。
ドスーーン!!
「イテテ…なんか最近こんなのばっかりなんだゾ~~」
「かろうじて生きてる…でも随分遠くまで飛ばされたみたい」
しかし落下速度と人数が人数だったせいか、衝撃は防ぎきれなかったようで盛大な着地音を響かせた。
「うへぇ、マジで寒いんだけど…!流氷の下みてぇ」
「グリムさんは毛むくじゃらですし、僕たち人魚はある程度寒さに強い身体ですが…他3人は長時間ここにいるのは命の危険が伴いそうな寒さだ」
北の深海育ちのフロイドが流氷の下にいるかのようだと言うほどの寒さ。
砂漠の夜は非常に冷え込むというのは本当のようだ。
寮服である程度の寒さ暑さに耐性ができているとはいえ、それでもこの寒さは寒冷地域の育ちではないユウ、[#da=1#]、カリムの体力を奪うには十分だった。
『…動けるうちに…早く向かいたいです…』
「すでに[#da=1#]さんはギリギリじゃないですか…仕方ないですね…これでも羽織ってなさい。少しはましになるでしょう」
『…??先輩が一方的に慈悲を向けるなんて大丈夫ですか?』
「オーバーブロットを止める手段が減っては困るからですよ。ただでさえ戦力が少ないんですから。他人の匂いが苦手とか今は言ってられませんから我慢なさい」
「アズールは信用が無いですねぇ」
「お前には言われたくない」
あのアズールが無償で寮服の上着を羽織らせたことに、[#da=1#]は驚愕を越えて自身の寮長を心配した。どうやら落下の衝撃でどうかしてしまったわけでないようだ。
「そのまま正式に[#da=2#]が寮長になっちまえよ。そうすればオレ様たちは安全なんだゾ」
『僕が今寮長になってもこの人たちを制御できないよ。それより早くこの状況をどうにかしないと』
「吹き飛ばされて着地するまでかなり滞空時間が長かった。徒歩で帰るには何十時間かかるか…」
さっそく元の場所に戻る方法の話し合いが始まった。
しかしフロイドから発せられる声が異質すぎて気が散る…というのは満場一致だったようで、取引したアズールが声を戻すと提案した。
契約書を破ったことでフロイドの声が元の間の抜けた脱力感ある声に戻った。もしあの状態で卒業までいたとして慣れる人物がいるのだろうか