4章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「信じられない。これほどの大人数を同時に、しかも個別に操れるなんて!平凡なんてとんでもない。彼の魔力はスカラビアどころか学園の中でも間違いなくトップクラスだ!」
「コイツら何度絞めてもまた起き上がってくんだけど。ゾンビかよっ!」
操られたスカラビア寮生を迎え撃つ。
しかしアズールの高度な魔法技術、双子と[#da=1#]の近接戦闘、ユウの指示によるグリムの炎で何度床に寝かせてもまた襲い掛かってくるのだ。
「ジャミル!もうやめろ、わかったから。お前が寮長になれ!オレは実家に戻るから…っ」
「はぁ?何言ってんだ。俺の呪縛は、そんなことで簡単に解けはしない……カリム、お前がこの世に存在する限り!」
「いけません、ジャミルさん。これ以上ユニーク魔法を使い続ければ、ブロットの許容量が…!」
「うるさい!俺に命令するな。俺はもう、誰の命令も聞かない!!俺は、もう自由になるんだ!!」
ジャミルの姿がみるみるうちに変貌していった。
黒いドロドロのインクのようなもの。そして共に滲み出る禍々しいオーラ。そして…
「空模様まで変わっていく。これは、アズールの時と同じ…!」
「…オーバーブロット!」
『………』
「…[#da=2#]?」
「ぐす…ひっく………うふふ…はは…」
「たのしいな、たのしいなぁ!」
「今なら君に豪快な魔法を見せてあげられる!君以上の大きな魔法を使えるよ!!」
「[#da=2#]!!」
『…!』
「[#da=1#]さん、体力切れなら下がって下さい。…援軍の見込みがない冬休みだというのに厄介なことになりましたね」
『……びっくりした。まさかまたオーバーブロットの現場に居合わすとは思わなくて…すみません、平気です』
「もぉーこっちが驚くんだけど。動けるんならサポートしてよね」
「ブロットの負のエネルギーが膨れ上がっていく……みなさん、構えてください!」
ジャミルの姿の変化と背後に化身が現れたことでオーバーブロットをしてしまったことを全員が認知した。その光景と息苦しさを感じる瘴気を目の前にしたことで[#da=1#]は困惑していた。
しかし今は目の前の事に集中しなければと考えを振り払う。アズールの言っていた通り今回は今以上の戦力は臨めないのが確定しているのだから。
「さあ、カタをつけてやる…こんな暮らしはもうおしまいだ」