4章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「これは一体…どういうことだ?」
アズールたちの作戦や仕組みを公開したところで、カリムのいつもよりか細い声がジャミルの名前を呼んだ。カリムの瞳には不安の色が映し出されている。
「お、お前がオレを操っていたなんて…嘘だよな?最近たまに意識が遠のいて、いつのまにか時間がすぎてたりしたことがあったけど…でも、ただの貧血か居眠りだろう?オレ、どこでも寝ちまうからさ。お前にもよく怒られてたし。なぁ、そうだろ?オレ、居眠りしてただけだよな?」
「………」
「お前がオレを操るなんて、オレを追い出そうとするなんて、するわけないよな?ジャミル、お前だけは…お前だけは絶対にオレを裏切ったりしないよな?だってオレたち、親友だろ!?」
「……はは。ははははははは。あはははははは!!!」
『!?』
カリムは、長年一緒に過ごしたジャミルの裏切りが信じられないようで必死に問いかけていたが、それに対して黙って聞いていたジャミルは突然笑い出した。
「お、おい。どうしたんだ?」
「………そういうところだよ」
「え…?」
「俺はな…物心ついた時から、お前のそういう能天気でお人好しで馬鹿なところが……大っっっっっ嫌いだったんだ!!!」
ジャミルはプツンと糸が切れたかのようにカリムを思い切り睨みつけながら吐き捨てた。
あまりの変貌ぶりにカリムの方がビクッと震える。
「こっちの苦労も知らないでヘラヘラしやがって!!お前の笑顔を見るたび虫唾が走る。もううんざりだ!!もう取り繕っても意味がない。俺はな、お前さえいなければと毎日毎日願い続けてきた。だが、それも今日でおしまいだ!俺も、家族も……なにもかも、どうにでもなれ!!」
「ま、待て、ジャミル!」
「〈瞳に映るはお前の住人…尋ねれば答えよ、命じれば頭を垂れよ〉…"蛇のいざない"」
本人に本音をぶつけたかと思うと、寮生たちに魔法をかけた。
何人もの生徒が頭を抱えている。
「なっ…!まさか寮生全員を洗脳にかけただと!?」
「お前たち、カリムとオクタヴィネルのヤツらを外につまみ出せ!」
「「「はい、ご主人様……!」」」
「ブルーテトラちゃん、ユニーク魔法で打ち消しできそ?」
『一度に複数はかけられません。この数じゃ邪魔が入るし捌けてもほんの2、3人かと』
ジャミルが命令を指示したことで寮生たちが躊躇なく襲い掛かって来た。
一人一人がこの勢いではいちいち対応している暇がない。最悪一人目で動けなくなりさらに負担が増える可能性を考えた[#da=1#]は拒否した。