4章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「…うん!なんだか苦手な呪文が覚えられた気がするぞ!」
『この勉強法が合ってたみたいだね』
食後は古代呪文語の勉強会の時間。
暗記が苦手だというカリムにアズールが「音読しながらその辺を歩き回るといい」とアドバイスをしたことで、グリムや寮生も一緒になって試すと効果があったらしい。
みんなでウロウロしたので不思議な光景となっていた。
「…あっはっは!試合って楽しいよな。特訓の成果が試せるし」
「「「はい、寮長!」」」
「勉強の効率を上げるなら適度な運動も大切」ということで模擬試合を行った。
勉強明けで動きたい気分になっていたフロイドは終了までやる気で、ほぼ1人で相手のペアをなぎ倒していたほどだった。
「僕たちのような育ち盛りに一番大切なもの。それは…そう、食事です!」
運動も終わり大食堂へ移動し、アズールとジェイドが食事の大切さを説く。
それを聞いたカリムが「たまには自分で料理をしてみようかな」とこぼすと、ジャミルは反対した。以前怪我をしたらしい。
「んじゃ、ラッコちゃんは鍋かき混ぜる係してよ」
「スープを焦がさないよう、しっかり見張っていてくださいね」
「おう、わかった。任せとけ!」
「お前だけじゃ心配だ。やっぱり俺も手伝うよ」
「ご心配なく、ジャミルさん。僕たちがしっかりカリムさんをサポートします」
「ジャミルさんはゆっくりしていてください」
「…ああ…」
『僕もボウルの具材を混ぜるんだ。せっかく同じ混ぜ係だし確認しあおうよ』
「おう!よろしくな!」
さっそく料理に取り掛かっていく。
徐々に出来上がっていく熱砂の国の料理を味見していたアズールはモストロ・ラウンジでも提供したい美味しさだと褒めた。
カリムも協力的で後ほど本格的に契約の話が進みそうだ。
熱砂の国の料理は辛みの効いたものが多いが、調節すれば誰でも味わえるし甘いものも多いので、メニューの幅が広がりそうだ。
「…ああ、美味かった」
「十分な食休みを取り、軽く散歩などをすると脳が活性化し、午後の勉強の効率がアップします」
『……フロイド先輩、嫌いです。本当に嫌いです。嫌い。素揚げにしてやる』
「あっははは!やっぱおもしれぇ~!ごめんごめん。お詫びにアイスあげるね」
「[#da=2#]って辛いもの苦手なんだね」
「いいこと知ったんだゾ」
『グリム』
「ヒンッ」
カリムとアズールが話している一方で、[#da=1#]はフロイドに辛みを抑えたスープから本来の辛さのスープにすり替えられたのを飲んでしまい悶絶していた。
賑やかなのはいいが巻き込まないでいただきたい。
「こんな有意義な合宿なら、学校に残ったのも悪くないな」
「そうだな。こうしてお前らと過ごせるのも学園にいる間だけだし…」
「なんか、悪い夢を見てたみたいだ…」
[#da=1#]がお詫びのアイスを食べながらスカラビア寮生たちの会話を耳にしているとみんな今日の合宿に満足しているようだった。そうとう過酷だったようだし今なら楽園にすら感じるだろう。[#da=1#]自身はさっさと実家に帰って好きに過ごしたいが。