4章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「…それじゃ[#da=4#]ちゃん、冬休み楽しんでね。昨日はゲームしたり色々学校でのこと聞けて嬉しかったわ」
『私もおばあちゃんが元気そうでよかった。気をつけて行って来てね』
翌朝、みんなで祖母を見送りに玄関に集まった。
外にはすでにマネージャーが仕事用の車を停めている。早朝なのに先に準備して待っているのだからご苦労様だ。
「やんちゃもほどほどにね?おてんばさんなんだから。もしあなたの可愛いお顔に傷でもできたらすぐ飛んできて頑張ってあげるからね。遠慮なく呼びなさい」
『あはは、大丈夫だから安心して。でもありがとう。時間なくなっちゃうよ』
「それもそうね。よいお年を」
今の環境でいつ傷ができてもおかしくない状況に何度もあっているし、なんならすでに傷を負った事があるなんて絶対に言えない。
祖母を見送り姿も完全に見えなくなったところで、白猫は両親の方へ振り向いた。
『ママ、パパ…悪いんだけどいったん学園に戻ってもいい?』
「「…は?」」
「えっと、今から…ってことだよな?普通に行くとどれだけ時間かかるか知ってるだろ?」
『うん…実は宿題忘れてきちゃったみたいで。量も多いし早いうちに取りに行かないと』
ユウからのメッセージがあれから途絶えたままであり、現在も白猫の返信に既読すらされていないことから、学園で異常が起きていると判断し直接乗り込むことにしたのだ。
しかし帰宅したばかり、それも輝石の国から学園のある賢者の島までは飛行機と船が必須なほどの距離がある外出をこれからすると言うのだ。
両親が驚くのも無理は無い。
「誰かにコピーして送ってもらえないかしら?」
『かなり多いからそんな事で借りを作るなんて私のプライドが許せなくて。すぐ戻るから。お願い』
「…まぁ、プライドならパパも気持ちはわかるぞ。タイガーが人に頼る時はここぞという時だけにしたいからな」
「どうせなら今の時期じゃ難しいかもしれないけど麓の町の有名ケーキ…なければそのお店の何かスイーツ買ってきてほしいわ。SNSで見て気になってたのよ」
さすが入学を許してくれた2人だ。移動は大変だが往復するだけなのでそう苦労することなく説得することができた。
今はこの家に落ち着いたが自由な父、そんなところに惹かれたなんだかんだ冒険好きな母、どこへでも行く祖母、ファミーユ家はアグレッシブな傾向にある。