4章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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『ただいま』
「おかえり。おばあちゃんもういるよ」
用を済ませたころには昼を過ぎようとしていた。祖母はリビングにいるという。
「あら[#da=4#]ちゃん、久しぶりねぇ髪もすっきりにイメチェンさせちゃって。もっとよくお顔を見せてちょうだい」
『おばあちゃん。忙しいのに時間作ってくれてありがとう』
「かわいい孫のためだもの。むしろこれからクリスマスと年越しってときに戻ってあげられなくてごめんなさいね」
母は作曲・歌手も手がけるハープ奏者として国内で活動をしているが、祖母は世界で活動していた元オペラ歌手として歌の指導や審査員などで現在も飛びまわっており、一緒に暮らしていたが暮らしていないとも言えた。
しかし祖母は娘、婿、孫全員をめっぽう可愛がっていた。それが十分伝わっているので、同居とは言い切れなくてもみんな祖母と会えることは純粋に嬉しい。
白猫も祖母と再会を祝したハグを交わす。
「学校はどう?いじわるはされてないかしら?」
『うん、みんないい人たちで毎日楽しんでる。それよりおばあちゃんだよ。国によって気候は違うし時差もあるんだから体調が心配』
「心配ありがとうね。でもとっくに慣れてるから大丈夫よ。死ぬまで動いてやるんだから」
祖母はそろそろいい年齢なのにパワフルだ。むしろ昔より元気になっている気すらする。
世界をあちこちまわるなんて若者でも疲労が溜まりやすいはず。長年歌で身体を鍛えてきた賜物だろうか。
「あの子には会えたの?」
『ううん…行こうと思ったけどまだ難しいみたい』
「そう…。私は明日また出立しちゃうけど、出発前に会って来るから早めに出るわね。朝イチならそう人通りもないだろうから」
『わかった。見送り寝坊しないようにしなきゃ』
挨拶も済んだところで少し遅い昼食をとり、それからは家族が揃う事もなかなか無いのでそれぞれの近況報告祭りの始まりだ。
連絡はとり合ってるがいざ始まるとまぁ止まらない。こういうとき母と祖母の口から出てくる業界の毒裏トークはとてもテレビじゃ聞けないものばかりで、それが飛び交う頃には父と共に聞き役にまわって楽しむまでがセットだ。