4章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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『………やっぱりいいなぁ音楽…至福……』
食後、白猫は防音室の中にあるピアノやギターを好きなように弾いて、好きなように歌った。
NRC入学前までのように頻繁に芸術に触れ合うことができずにいた分、だいぶストレス発散となった。
『はぁーーー最高……』
「はは、溶けちゃってる」
「ここにいる間はいくらでも溶けていきなさい」
好物を食べて好きな事に没頭して人目を気にせず好きな恰好でだらだら過ごす…あまりの素晴らしさにソファと一体化していた。
明日は好きな服を着て買い物でも行こうか。
そんな事を考えているとピコンとメッセージが飛んできた。
レオナ:[どうせ初日にストレス発散して気緩みまくってんだろ]
自分:[休むのが仕事なんだからいいじゃないですか]
レオナ:[休みボケをやらかさないことだな。気を付けとけ]
自分:[もちろんわかってますよ。先輩こそ寝過ごさないことですね]
レオナ:[それだけは無い]
自分:[召使いの人が何人も起こしに来るんでしょうか。たしかにそれなら寝過ごさないですね]
レオナ:[どんだけ起きないと思ってんだ。次泣きついても知らねぇぞ]
自分:[泣きません]
送り主はレオナからだった。白猫はメッセージの後に中指を立てたスタンプを送りつけた。
それに対して親指を下に向けたスタンプが飛んできた。
リドルは母親からの厳しすぎる管理、レオナは第二王子という二番手ゆえの悩み、アズールはいじめられていたのだろう。
ケイトは引っ越しが多いことから深い友達が作れず、デュースは母に苦労と心配をかけさせてしまったことを深く後悔している。
皆それぞれに暗い影を抱えながら日々を送っている。実家に戻りたい、戻りたくないもそれぞれだ。
その事情に勝手に踏み込んで同情して、慰めたつもりになっても踏み込まれた側は余計なお世話というものだろう。
こうして茶化しながらなんでもないやり取りを交わすのが逆に落ち着くこともある。