4章
お名前編集はこちら
この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『本当に手ぶらで帰って行った…』
「真面目にやりゃなんでもやれる実力がありながらなんでやらねぇんだあの人は…。俺はキッチリ終わらせてくるぜ。お前らもサボんじゃねぇぞ。じゃあな」
宿題をちゃんとやると宣言したジャックに対して「出た、真面目クン」だのとある教師の真似で「グッボーイ」だのと茶化しつつ見送った。
「キングスカラー先輩…あそこまでくると、逆に感心するものがあるな」
「こらこら、1年生たち~。ああいう悪い先輩は見習っちゃダメだからね」
「宿題未提出なんて、ウチの寮ならリドルに首をはねられるぞ」
「トレイ先輩、ケイト先輩」
うちの寮では許されないと言ってやって来たのはトレイとケイトだった。
ケイトの実家は姉2人も帰省するそうで、戻るのはレオナと同じく憂鬱らしい。
トレイの所はケーキ屋で一番忙しい時期のため、ホリデー中はほぼ家の手伝いなのだとか。姉から逃れようとしたケイトはトレイの実家へ逃げることを諦めた。
気配を感じ振り向いたデュースの背後にいたのはリドルだったようで謝罪した。
いつものリドルならこんなところで道を塞ぐなと強く言うところだろうが、どことなくいつもの覇気を感じなかった。
「なんかアイツ、元気がねぇんだゾ」
『何かあったの?』
「あー、そっか。寮長は実家でエグめのママが待ち構えてるんだっけ」
『そっか、そりゃ憂鬱にもなるな』
[#da=1#]は本人には聞こえないようエースからこっそり事情を聞いて納得した。
娯楽も与えられず分刻みのスケジュールを組まされる…考えただけでもゾッとする。
トレイは幼馴染だがリドルの家に立ち入り禁止というのもすごい話だ。
「ケーキを届けたりはしてやれないけど…いつでも店に遊びに来いよ。チェーニャも遊びに来るだろうし」
「そう、だね。ボクもお母様と少し…話をしてみようと思う。……聞いてもらえるかはわからないけど…」
「なぁにぃ、金魚ちゃん。おうちに帰りたくないの?」
『(あ、まずい)』
今気が落ちている状態のリドルに一番混ぜてはいけない危険人物の声が上から降りかかった。
よりにもよってリドルを見つけてしまったか。