第1章 出逢い
貴方の名は?
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大人しく頷いて貰えた私は客室へと案内した、迷彩柄の男と頬に傷がある男には物凄く警戒されながらも、話しかける。
「えっと貴方達は日本人ですよね…?」
「うむ!某は日ノ本一の兵、真田源次郎幸村と申す!」
「俺は、奥州筆頭の伊達政宗だ!…聞いたことねぇか?」
さなだ、ゆきむら…だてまさむね……。確か日本の別荘の歴史書に書いてあった気がする。
けど、ずっとイギリスだから分からないなぁ。
私は申し訳なさそうに謝った。
「!?政宗様を知らないだと!?たとえ、田舎の民でもそんな…」
「…片倉の旦那、今はもうそんな事言ってられないよ、分かってるでしょ?ここ、明らかに日ノ本じゃないって」
「なっ…!?それはどういう事だ!佐助!」
「だって、この邸の作り…こんなのどこの日ノ本にもないよ、このふわふわした椅子だって初めて見た。極めつけは…」
「Ha!I see!そこの書物か!」
「そう、それ……竜の旦那が使ってる南蛮語の本じゃない?」
「…確かに、それは英語の本です」
私は感心したようにそう言った。
けど、彼は少し間違ってる、今の時代なら少ないが日本にも西洋風の家はあるし、ソファだって一般人が多く使ってるはずだ。
それに”日ノ本”。それは、昔の日本の呼び方で現在は日本だ。刀なんて廃止してるらしいし…、明らかにおかしい。
だとしたら、考えられるのはこの人たちが昔の日本からタイムスリップしてきた。
だけど、それは何で?しかも…私の家に…。
「…確かに、猿飛の言う通りだ。だが、此処が日本でなくても誘拐した可能性はある。それに…さっきの妖術…」
「あれは魔法ですよ」
「まほう…?」
「……magic?」
「Yes!It's magic!」
「!な、南蛮語が通じるぜ!」
そりゃ、英語はイギリスの言葉だからね。
嬉しそうに従者らしき人を見る伊達政宗に笑みが零れた。
少し場が和んだと思ったその時だった。
グルルルルルル、と獣の呻き声の様な音が鳴った。なんだ、と驚いていると真田源次郎幸村が顔を真っ赤にして俯いていた。
「す、すまぬ…、ここへ来てから何も食べてなかった故…」
「私が街へ行ってから来たとしたら…4時間くらいかな?」
「もう!大将!朝ご飯もちゃんと食べたでしょ!どうなってんの、その腹!!」
「…俺も少しhungryだな…」
「なら、早速お茶にしましょう!お互い話すことがあるみたいだしね」
私は、持っていた杖を振ると近くのティーポットにはお湯が湧き、ふわふわと浮遊しながら五つのティーカップとショートケーキが目の前のテーブルに置かれた。
その光景を真田と伊達は目をキラキラと輝かせながら見て、あとの2人は再び警戒し始める。
なんだか、新鮮だな。ていうか、マグルに魔法見せていいんだっけ?まあ、いいか!
「すいません、今紅茶とコーヒーしかなくて…」
「Ah?こうちゃ?こーひー???」
「う、うおおお、すごいでござる!浮いたでござる、すごいでござる!!」
「旦那うるさい」
「ふふ、とってもいい反応ですね。Mr.真田!あ、違う?日本では真田さんですか?」
「み、みすたぁ?幸村でいいでござる!!」
「Hey!なら、俺も政宗でいいぜ!」
「なら、幸村と政宗で!えっと、後ろの2人は?」
「…猿飛佐助だよ」
「…片倉小十郎だ」
「ありがとうございます…、あっ!私の名前はエマ、エマ・ヴェルライトです。ちなみに、イギリスと日本のハーフです!」
「へぇ、南蛮人は名前が前にくるのか?」
「それより、ハーフって何?俺様、南蛮語わかんない」
興味津々な様子で私に近づく、政宗と怪訝そうな顔でこちらを見る猿飛さん。
うーん、そっかそうだよね。わかんないかぁ。
私は日本語できるからいけるかなって思ったけど、昔の人との会話は難しいな…。
「政宗、南蛮人の殆どは名前が前にくるの。それがfirst nameで後ろにくるのがfamily nameだよ」
「ほぉ、そりゃ初めて知ったぜ!」
「猿飛さん、ハーフは混血人って意味!私の場合は父様がイギリス人で母様が日本人なの」
「ふーん、混血ねぇ…」
納得したように猿飛さんが私を見た。私の見た目は、何故か母様の遺伝が強く日本人と言われても、ああ彫りの深い日本人なんだなで終わると思う。まあ、その代わり父様の吸血鬼が完全に遺伝した。
…私が人間じゃないって言ったら驚くかな?蔑むかな?恐がるかな?
殺そうとするかなぁ?
私は目を細め、猿飛さんを見据えた。
ああ、久しぶりにあんな殺気を浴びた。もう何百年も前のことだ。私はその感覚にゾクリと身体をゆらす。…今、復讐をしたらアルバスやセブルスに迷惑がかかる。ダメだ、まだ早い、まだ。
そんな思考は幸村の叫び声により遮られた。
「び、美味でござるううううう!なんだ、これは!この白い物体の柔らかな甘み!黄色いふわふわとした感触のものは実に美味!それに、このてっぺんの赤い水菓子(今でいうフルーツ)!何個でも食べられそうだ!」
「だ、旦那あぁああああああ!?ダメだよ!敵陣で出されたもの食べちゃダメ!ペッしなさい!ペッ!!」
「だ、だが、さすけぇ…毒など入っておらぬ…」
「だとしても!そーいうのは俺が毒味してから!アンタは大将なんだ!!しっかりしてくれ!」
「…Ha!猿んとこは大変だな!!………………、小十郎、食べていいか?」
「……はぁ。毒なんて入ってねーだろうな?」
「入れませんよ!!それ、ホントは私の友人に出す予定だったんですよ!?」
「…そりゃ、すまねぇことをした」
「まあ、いいですけど…、それより皆さん少しかけて下さい。話があるので」
失礼な事を言ってるくる人達に少しムッとしながらも、ソファに座らせ、とりあえず紅茶を出し話を進める。
それにしても、この状況アルバスが見たらすっごい面白がるだろうなぁ。バレたらどうしよ…。
「えっと貴方達は日本人ですよね…?」
「うむ!某は日ノ本一の兵、真田源次郎幸村と申す!」
「俺は、奥州筆頭の伊達政宗だ!…聞いたことねぇか?」
さなだ、ゆきむら…だてまさむね……。確か日本の別荘の歴史書に書いてあった気がする。
けど、ずっとイギリスだから分からないなぁ。
私は申し訳なさそうに謝った。
「!?政宗様を知らないだと!?たとえ、田舎の民でもそんな…」
「…片倉の旦那、今はもうそんな事言ってられないよ、分かってるでしょ?ここ、明らかに日ノ本じゃないって」
「なっ…!?それはどういう事だ!佐助!」
「だって、この邸の作り…こんなのどこの日ノ本にもないよ、このふわふわした椅子だって初めて見た。極めつけは…」
「Ha!I see!そこの書物か!」
「そう、それ……竜の旦那が使ってる南蛮語の本じゃない?」
「…確かに、それは英語の本です」
私は感心したようにそう言った。
けど、彼は少し間違ってる、今の時代なら少ないが日本にも西洋風の家はあるし、ソファだって一般人が多く使ってるはずだ。
それに”日ノ本”。それは、昔の日本の呼び方で現在は日本だ。刀なんて廃止してるらしいし…、明らかにおかしい。
だとしたら、考えられるのはこの人たちが昔の日本からタイムスリップしてきた。
だけど、それは何で?しかも…私の家に…。
「…確かに、猿飛の言う通りだ。だが、此処が日本でなくても誘拐した可能性はある。それに…さっきの妖術…」
「あれは魔法ですよ」
「まほう…?」
「……magic?」
「Yes!It's magic!」
「!な、南蛮語が通じるぜ!」
そりゃ、英語はイギリスの言葉だからね。
嬉しそうに従者らしき人を見る伊達政宗に笑みが零れた。
少し場が和んだと思ったその時だった。
グルルルルルル、と獣の呻き声の様な音が鳴った。なんだ、と驚いていると真田源次郎幸村が顔を真っ赤にして俯いていた。
「す、すまぬ…、ここへ来てから何も食べてなかった故…」
「私が街へ行ってから来たとしたら…4時間くらいかな?」
「もう!大将!朝ご飯もちゃんと食べたでしょ!どうなってんの、その腹!!」
「…俺も少しhungryだな…」
「なら、早速お茶にしましょう!お互い話すことがあるみたいだしね」
私は、持っていた杖を振ると近くのティーポットにはお湯が湧き、ふわふわと浮遊しながら五つのティーカップとショートケーキが目の前のテーブルに置かれた。
その光景を真田と伊達は目をキラキラと輝かせながら見て、あとの2人は再び警戒し始める。
なんだか、新鮮だな。ていうか、マグルに魔法見せていいんだっけ?まあ、いいか!
「すいません、今紅茶とコーヒーしかなくて…」
「Ah?こうちゃ?こーひー???」
「う、うおおお、すごいでござる!浮いたでござる、すごいでござる!!」
「旦那うるさい」
「ふふ、とってもいい反応ですね。Mr.真田!あ、違う?日本では真田さんですか?」
「み、みすたぁ?幸村でいいでござる!!」
「Hey!なら、俺も政宗でいいぜ!」
「なら、幸村と政宗で!えっと、後ろの2人は?」
「…猿飛佐助だよ」
「…片倉小十郎だ」
「ありがとうございます…、あっ!私の名前はエマ、エマ・ヴェルライトです。ちなみに、イギリスと日本のハーフです!」
「へぇ、南蛮人は名前が前にくるのか?」
「それより、ハーフって何?俺様、南蛮語わかんない」
興味津々な様子で私に近づく、政宗と怪訝そうな顔でこちらを見る猿飛さん。
うーん、そっかそうだよね。わかんないかぁ。
私は日本語できるからいけるかなって思ったけど、昔の人との会話は難しいな…。
「政宗、南蛮人の殆どは名前が前にくるの。それがfirst nameで後ろにくるのがfamily nameだよ」
「ほぉ、そりゃ初めて知ったぜ!」
「猿飛さん、ハーフは混血人って意味!私の場合は父様がイギリス人で母様が日本人なの」
「ふーん、混血ねぇ…」
納得したように猿飛さんが私を見た。私の見た目は、何故か母様の遺伝が強く日本人と言われても、ああ彫りの深い日本人なんだなで終わると思う。まあ、その代わり父様の吸血鬼が完全に遺伝した。
…私が人間じゃないって言ったら驚くかな?蔑むかな?恐がるかな?
殺そうとするかなぁ?
私は目を細め、猿飛さんを見据えた。
ああ、久しぶりにあんな殺気を浴びた。もう何百年も前のことだ。私はその感覚にゾクリと身体をゆらす。…今、復讐をしたらアルバスやセブルスに迷惑がかかる。ダメだ、まだ早い、まだ。
そんな思考は幸村の叫び声により遮られた。
「び、美味でござるううううう!なんだ、これは!この白い物体の柔らかな甘み!黄色いふわふわとした感触のものは実に美味!それに、このてっぺんの赤い水菓子(今でいうフルーツ)!何個でも食べられそうだ!」
「だ、旦那あぁああああああ!?ダメだよ!敵陣で出されたもの食べちゃダメ!ペッしなさい!ペッ!!」
「だ、だが、さすけぇ…毒など入っておらぬ…」
「だとしても!そーいうのは俺が毒味してから!アンタは大将なんだ!!しっかりしてくれ!」
「…Ha!猿んとこは大変だな!!………………、小十郎、食べていいか?」
「……はぁ。毒なんて入ってねーだろうな?」
「入れませんよ!!それ、ホントは私の友人に出す予定だったんですよ!?」
「…そりゃ、すまねぇことをした」
「まあ、いいですけど…、それより皆さん少しかけて下さい。話があるので」
失礼な事を言ってるくる人達に少しムッとしながらも、ソファに座らせ、とりあえず紅茶を出し話を進める。
それにしても、この状況アルバスが見たらすっごい面白がるだろうなぁ。バレたらどうしよ…。