第1章 出逢い
貴方の名は?
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「これは…なんと、美味でござる…!!」
「delicious!!このしちゅーっつーのは好みの味だ!」
「まだ、すぷーんとふぉーく?は使い慣れないけど…うん。美味しいよ。俺様こんなの初めて」
「……野菜も新鮮だ。素の味をいかしていて確かに美味い」
「あ、ありがとう…」
私はまずこの人たちにスプーンやフォークの使い方を教えた。昔の日本には無かったんだ…。献立は野菜のシチューと、フランスパンにシーザーサラダ、ローストビーフと簡単にできる料理にした。美味しい美味しいとベタ褒めされるのは慣れなく照れながらお礼を言う。
4人を見てホッとすると自分も食事を始めた。吸血鬼は食べなくても血だけで生きていけるが、味覚もあるし日本人だった母さんが料理上手だったからなのかこうして食事を楽しむ。
デザートはグレープゼリーでいいかな?などと考えながら幸村を見て笑みがこぼれる。
「ご馳走様になったでござる」
「美味しかったよー!エマちゃん、この食器はあの厨房ってとこにもってけばいい?」
「あ、だいじょ……うーん、じゃあ置いてきてもらっていい?」
「はーい、了解」
私は苦笑しながらお願いをし、魔法で運ぼうと思っていた食器は佐助によって全て運ばれていった。断ろうとした時の無言の圧が凄かったな…。
もう夜遅く次はお風呂かなと思い、近くにいた政宗に声を掛ける。
「政宗、お風呂の使い方って分かるかな?」
「……Ah?おふろ?……湯浴みのことか?」
「多分それ!身体を清めるところ!」
「湯浴みは1週間に一度入るから分かるが今のとはだいぶ違うと思うぞ」
「だよねー………は!?1週間に一度!!?」
「?Yes」
たまに土や血以外の臭いがすると思った!!この人たちお風呂に入ってないからだ!!!
私は即座に距離を取ると杖を取り出し「スコージファイ!」と唱える。
呪文を受けた政宗は少しビクつくと先程とは明らかに違い清潔感が漂う。私は戻ってきた佐助も含め現代の人は毎日お風呂に入り清潔にする、何かある限り入らないことはない!と伝える。
うんうんと頷く3人に杖を振りながら再び呪文を唱えると政宗のようにも多少清潔になり、土などの臭いもしなくなった。
その事に感動している4人を急かし、お風呂場に案内する。
「やはり、魔法とはすごいでござるな!」
「一瞬でなんの臭いもしなくなったぜ!」
「俺様もその呪文使いたいなぁ…」
「…それはいいが、俺らに呪文を使う時は一言かけてくれ」
「ご、ごめん…。思わず…」
眉を下げて謝る私に小十郎さんは分かったならいい、と頭を撫でてくれた。
この人は私を何歳だ思ってるんだろ…。まあ、17.8歳くらいにしか見えないようにしてるんだけどね。
お風呂場に着くと、私は薄着になろうとパーカーを脱ぐ。タンクトップとショートパンツになり、「よしっ」と意気込むと幸村がプルプルと震えていた。
「え?幸村?」
「エマちゃん、今声掛けない方がいいかも…」
「真田…、やめろよ?叫ぶなよ?」
「おい、エマなんでいきなりそんな格好するんだ…。仮にも女だろ」
「か、仮にもって失礼!ていうか、幸村どうしたの?どっか具合悪い…?」
「いや、違くて…、あ!今大将に近づいちゃ…!」
「え?」
私は少し心配になりその姿のまま、幸村に近づき覗き込むように顔を見る。幸村は耳まで真っ赤にして唇を噛んでいて、私と目が合った瞬間口をパクパクとさせ後ずさった。
「幸村?」と声をかけようと思った時、佐助が私の耳を塞いだ。
「え、何?どうしたの?」
「エマちゃん、ちょっとごめんね。少しこのまま」
「う、あう…はは、破廉恥でござるああああああああああああああああ!!!!」
「!!?」
耳を塞がれていても分かった。幸村の声が邸中に響く。私は塞がれていたので少しマシだったが、佐助は顔を顰めていた。
政宗や小十郎さんも呆れた顔で幸村を見ていた。は、破廉恥って…。私はハッとした、自身の今の格好は…少し屈めば谷間が見えるような薄着だ。そのせいかと納得したがあまりにもウブじゃないか…?
「大将落ち着いて…、エマちゃん破廉恥だったら、かすがはどうなるの…」
「か、かすが殿を引き合いにだすな!…す、すまぬ、某…どうも女人の肌に弱く…」
顔を真っ赤にしてこちらをチラチラと見る幸村が可愛く見え、私はふっと笑ってしまう。
男の人でもこんな人がいるのかとおかしく思った。
「私もいきなりごめんね」と謝るとコクコクと頷いてくれる幸村。私は濡れてもいいか、と再びパーカーを着た。
「これならいいでしょ?」
「う、うむ…」
「えー、着ちゃうの?俺様残念」
「why!?着ちまうのか!?」
「猿飛!政宗様!いい加減にしてくださいませ!」
「あはは……、それじゃ時間も惜しいからお風呂の使い方を説明するね」
小十郎さんがお説教しそうなのを遮り、私はお風呂場に入るとシャンプーなどの説明をはじめた。佐助、政宗、小十郎さんは理解したようだが、幸村は混乱しているみたいだった。少しからかってやろうと「一緒に入る?」と意地悪そうに聞いてやると全力で拒否をされた。政宗が「俺!俺が入る!」とうるさいので小十郎さんに任せ私はお風呂場を出た。さて、あの人達の寝巻き用意しなきゃと再び兄と父の部屋へと向かった。
「delicious!!このしちゅーっつーのは好みの味だ!」
「まだ、すぷーんとふぉーく?は使い慣れないけど…うん。美味しいよ。俺様こんなの初めて」
「……野菜も新鮮だ。素の味をいかしていて確かに美味い」
「あ、ありがとう…」
私はまずこの人たちにスプーンやフォークの使い方を教えた。昔の日本には無かったんだ…。献立は野菜のシチューと、フランスパンにシーザーサラダ、ローストビーフと簡単にできる料理にした。美味しい美味しいとベタ褒めされるのは慣れなく照れながらお礼を言う。
4人を見てホッとすると自分も食事を始めた。吸血鬼は食べなくても血だけで生きていけるが、味覚もあるし日本人だった母さんが料理上手だったからなのかこうして食事を楽しむ。
デザートはグレープゼリーでいいかな?などと考えながら幸村を見て笑みがこぼれる。
「ご馳走様になったでござる」
「美味しかったよー!エマちゃん、この食器はあの厨房ってとこにもってけばいい?」
「あ、だいじょ……うーん、じゃあ置いてきてもらっていい?」
「はーい、了解」
私は苦笑しながらお願いをし、魔法で運ぼうと思っていた食器は佐助によって全て運ばれていった。断ろうとした時の無言の圧が凄かったな…。
もう夜遅く次はお風呂かなと思い、近くにいた政宗に声を掛ける。
「政宗、お風呂の使い方って分かるかな?」
「……Ah?おふろ?……湯浴みのことか?」
「多分それ!身体を清めるところ!」
「湯浴みは1週間に一度入るから分かるが今のとはだいぶ違うと思うぞ」
「だよねー………は!?1週間に一度!!?」
「?Yes」
たまに土や血以外の臭いがすると思った!!この人たちお風呂に入ってないからだ!!!
私は即座に距離を取ると杖を取り出し「スコージファイ!」と唱える。
呪文を受けた政宗は少しビクつくと先程とは明らかに違い清潔感が漂う。私は戻ってきた佐助も含め現代の人は毎日お風呂に入り清潔にする、何かある限り入らないことはない!と伝える。
うんうんと頷く3人に杖を振りながら再び呪文を唱えると政宗のようにも多少清潔になり、土などの臭いもしなくなった。
その事に感動している4人を急かし、お風呂場に案内する。
「やはり、魔法とはすごいでござるな!」
「一瞬でなんの臭いもしなくなったぜ!」
「俺様もその呪文使いたいなぁ…」
「…それはいいが、俺らに呪文を使う時は一言かけてくれ」
「ご、ごめん…。思わず…」
眉を下げて謝る私に小十郎さんは分かったならいい、と頭を撫でてくれた。
この人は私を何歳だ思ってるんだろ…。まあ、17.8歳くらいにしか見えないようにしてるんだけどね。
お風呂場に着くと、私は薄着になろうとパーカーを脱ぐ。タンクトップとショートパンツになり、「よしっ」と意気込むと幸村がプルプルと震えていた。
「え?幸村?」
「エマちゃん、今声掛けない方がいいかも…」
「真田…、やめろよ?叫ぶなよ?」
「おい、エマなんでいきなりそんな格好するんだ…。仮にも女だろ」
「か、仮にもって失礼!ていうか、幸村どうしたの?どっか具合悪い…?」
「いや、違くて…、あ!今大将に近づいちゃ…!」
「え?」
私は少し心配になりその姿のまま、幸村に近づき覗き込むように顔を見る。幸村は耳まで真っ赤にして唇を噛んでいて、私と目が合った瞬間口をパクパクとさせ後ずさった。
「幸村?」と声をかけようと思った時、佐助が私の耳を塞いだ。
「え、何?どうしたの?」
「エマちゃん、ちょっとごめんね。少しこのまま」
「う、あう…はは、破廉恥でござるああああああああああああああああ!!!!」
「!!?」
耳を塞がれていても分かった。幸村の声が邸中に響く。私は塞がれていたので少しマシだったが、佐助は顔を顰めていた。
政宗や小十郎さんも呆れた顔で幸村を見ていた。は、破廉恥って…。私はハッとした、自身の今の格好は…少し屈めば谷間が見えるような薄着だ。そのせいかと納得したがあまりにもウブじゃないか…?
「大将落ち着いて…、エマちゃん破廉恥だったら、かすがはどうなるの…」
「か、かすが殿を引き合いにだすな!…す、すまぬ、某…どうも女人の肌に弱く…」
顔を真っ赤にしてこちらをチラチラと見る幸村が可愛く見え、私はふっと笑ってしまう。
男の人でもこんな人がいるのかとおかしく思った。
「私もいきなりごめんね」と謝るとコクコクと頷いてくれる幸村。私は濡れてもいいか、と再びパーカーを着た。
「これならいいでしょ?」
「う、うむ…」
「えー、着ちゃうの?俺様残念」
「why!?着ちまうのか!?」
「猿飛!政宗様!いい加減にしてくださいませ!」
「あはは……、それじゃ時間も惜しいからお風呂の使い方を説明するね」
小十郎さんがお説教しそうなのを遮り、私はお風呂場に入るとシャンプーなどの説明をはじめた。佐助、政宗、小十郎さんは理解したようだが、幸村は混乱しているみたいだった。少しからかってやろうと「一緒に入る?」と意地悪そうに聞いてやると全力で拒否をされた。政宗が「俺!俺が入る!」とうるさいので小十郎さんに任せ私はお風呂場を出た。さて、あの人達の寝巻き用意しなきゃと再び兄と父の部屋へと向かった。