第1章 出逢い
貴方の名は?
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部屋割りがすむと私は大広間へと四人を案内した。
「す、げえ…。天井が高い…、それにあのどデカい明かり…beautiful…」
「俺様、なんだか落ち着かないや…」
「エマ殿の邸は実に立派ですな!」
「ふふ、ありがと。そう言われると嬉しいよ」
この邸の中で1番広い大広間に通すと全員が圧倒されたかのように声をあげた。片倉さんも目を見開いて驚いていた。
ヒトなんて入れる機会がなかったのでなんだか照れくさく私は頬をかく。
もうそろそろ、料理が完成すると思うし少し様子を見に行こうかな。
「それじゃ、私料理運んでくるね!」
「あ、待って!俺様も行く」
「俺もいいか?」
「え?あ、うん!どうぞ」
猿飛さんと片倉さんは私に着いてくる。その顔は、普通だが…、大方毒とか入れないように見張りかな?
そんな事しないのになぁ。そんな事しなくても私なら簡単に殺せる。
呆れたように笑みを零し、私は調理場へと向かった。
調理場には昔はお抱えのシェフがいた。そのせいか調理場はとても広い。母様が食に拘る人だったからなのか、色々な器具や調味料も揃っている。
そういえば、母様の日本料理はとても美味しかったな…。野草を使うお粥や和え物、懐かしい。
けど、私は日本食は作るのが苦手だ、母様の味なんて表現できないだろう。
それに魔法でしか料理はしないし、そう思いながら私は空中に浮く、皿や器具、ひとりでにしまわれていく調味料を見た。
「お前の妖術は本当に便利なんだな…」
「俺様も使ってみたい…」
「妖術じゃなくて、魔法だよ!それに佐助さんも使えるじゃん!あの、影に呑み込まれるやつ!」
「え?あぁ、あれは俺様の婆娑羅だよ。エマちゃんみたく便利って訳じゃない」
「ばさ、ら?」
「…知らねぇのか?この世界に婆娑羅者はいねえのか…」
「そうだなぁ…聞いたことない!それに、私達みたいな魔法使いも世界に少数しかいないの」
「誰でも使えるわけじゃないんだぁ。なーんだ」
「それはそうと婆娑羅って何?」
「婆娑羅っつーのは、選ばれたものしか使えなく、多数の属性に別れている。政宗様や俺だったら雷属性だから、雷を操るこができる。猿飛は確か…闇だったよな」
「うん、俺様闇だよ!さっきのも闇の中に潜ってたってわけ!」
「猿飛さんも片倉さんもすごい人だ!」
雷を自由自在に操れるなんてすごい!そういう魔法あったかな?闇に潜ることなんて、魔法じゃできないからなぁ。
私は瞳をキラキラと輝かせながら見せてほしい、とお願いをした。こんなに長い年月を生きてると新しいことを発見した時は嬉しくて仕方ない。
片倉さんは拒否をしたが、猿飛さんは二つ返事で了解してくれた。
すると、真っ黒な影が猿飛さんの下に現れ、それに呑み込まれる。次の瞬間、ポンッと肩を叩かれ振り返ると猿飛がいた。
「ッッ!す、すごい!何その技!私もやりたい!!」
「あはー、エマちゃんは今のままでいいと思うよー?」
私は少し残念に思いながら、できた料理を盛り付けると全て空中に浮かせた。
「まあ、選ばれた人しか使えないんだもんね。諦めるよ!それじゃ、運びますか」
「…空中に浮かせて零れねぇのか?俺も何か手伝わせてくれ」
「私、結構バランス感覚あるから大丈夫!ありがとう!片倉さん!じゃあ、このコップ…持ってもらっていい?」
「ああ、わかった。…これがこっぷ…」
「エマちゃん、俺様も!」
「んー、なら猿飛さんはフォークとか持ってもらっていい?」
「ふぉーく?この刃物みたいなやつね!了解」
私は二人にそれぞれ食器を持ってもらう。
二人共偉いなぁ。自分からしっかりと手伝おうとする姿勢カッコイイ。これが、従者なんだ。関心しながら二人を見ていると、猿飛さんが思い出したように声を上げた。
「どうしたの?」
「エマちゃんさ、俺様の事は猿飛さんじゃなくて佐助って呼んでよ」
「え、いいの?」
「うん、敬語じゃないのに呼び方がよそよそしいと変でしょ?それに大将は呼び捨てじゃん」
「あ、確かに…、えっと…さ、佐助?」
「うん!これからよろしくね〜」
「…なら、俺も」
「え?」
片倉さんは小さな声で言った。私は聞き取れず、きょとんとした顔で相手を見る。
片倉さんは私の顔をじっと見て、「俺も小十郎でいい。もっと楽に接しろ」と言われる。
片倉さんには絶対そんな事言われないと思っていた私は呆然とした。
「…!な、なら、小十郎さんで!!」
「…まあ、いい。俺からも改めて政宗様共々よろしくな」
「うん!こちらこそ!」
私は笑顔で返事を返した。
短い間だけど、この人たちと過ごすんだ。私はどんな生活になるのかと心を踊らせた。
「す、げえ…。天井が高い…、それにあのどデカい明かり…beautiful…」
「俺様、なんだか落ち着かないや…」
「エマ殿の邸は実に立派ですな!」
「ふふ、ありがと。そう言われると嬉しいよ」
この邸の中で1番広い大広間に通すと全員が圧倒されたかのように声をあげた。片倉さんも目を見開いて驚いていた。
ヒトなんて入れる機会がなかったのでなんだか照れくさく私は頬をかく。
もうそろそろ、料理が完成すると思うし少し様子を見に行こうかな。
「それじゃ、私料理運んでくるね!」
「あ、待って!俺様も行く」
「俺もいいか?」
「え?あ、うん!どうぞ」
猿飛さんと片倉さんは私に着いてくる。その顔は、普通だが…、大方毒とか入れないように見張りかな?
そんな事しないのになぁ。そんな事しなくても私なら簡単に殺せる。
呆れたように笑みを零し、私は調理場へと向かった。
調理場には昔はお抱えのシェフがいた。そのせいか調理場はとても広い。母様が食に拘る人だったからなのか、色々な器具や調味料も揃っている。
そういえば、母様の日本料理はとても美味しかったな…。野草を使うお粥や和え物、懐かしい。
けど、私は日本食は作るのが苦手だ、母様の味なんて表現できないだろう。
それに魔法でしか料理はしないし、そう思いながら私は空中に浮く、皿や器具、ひとりでにしまわれていく調味料を見た。
「お前の妖術は本当に便利なんだな…」
「俺様も使ってみたい…」
「妖術じゃなくて、魔法だよ!それに佐助さんも使えるじゃん!あの、影に呑み込まれるやつ!」
「え?あぁ、あれは俺様の婆娑羅だよ。エマちゃんみたく便利って訳じゃない」
「ばさ、ら?」
「…知らねぇのか?この世界に婆娑羅者はいねえのか…」
「そうだなぁ…聞いたことない!それに、私達みたいな魔法使いも世界に少数しかいないの」
「誰でも使えるわけじゃないんだぁ。なーんだ」
「それはそうと婆娑羅って何?」
「婆娑羅っつーのは、選ばれたものしか使えなく、多数の属性に別れている。政宗様や俺だったら雷属性だから、雷を操るこができる。猿飛は確か…闇だったよな」
「うん、俺様闇だよ!さっきのも闇の中に潜ってたってわけ!」
「猿飛さんも片倉さんもすごい人だ!」
雷を自由自在に操れるなんてすごい!そういう魔法あったかな?闇に潜ることなんて、魔法じゃできないからなぁ。
私は瞳をキラキラと輝かせながら見せてほしい、とお願いをした。こんなに長い年月を生きてると新しいことを発見した時は嬉しくて仕方ない。
片倉さんは拒否をしたが、猿飛さんは二つ返事で了解してくれた。
すると、真っ黒な影が猿飛さんの下に現れ、それに呑み込まれる。次の瞬間、ポンッと肩を叩かれ振り返ると猿飛がいた。
「ッッ!す、すごい!何その技!私もやりたい!!」
「あはー、エマちゃんは今のままでいいと思うよー?」
私は少し残念に思いながら、できた料理を盛り付けると全て空中に浮かせた。
「まあ、選ばれた人しか使えないんだもんね。諦めるよ!それじゃ、運びますか」
「…空中に浮かせて零れねぇのか?俺も何か手伝わせてくれ」
「私、結構バランス感覚あるから大丈夫!ありがとう!片倉さん!じゃあ、このコップ…持ってもらっていい?」
「ああ、わかった。…これがこっぷ…」
「エマちゃん、俺様も!」
「んー、なら猿飛さんはフォークとか持ってもらっていい?」
「ふぉーく?この刃物みたいなやつね!了解」
私は二人にそれぞれ食器を持ってもらう。
二人共偉いなぁ。自分からしっかりと手伝おうとする姿勢カッコイイ。これが、従者なんだ。関心しながら二人を見ていると、猿飛さんが思い出したように声を上げた。
「どうしたの?」
「エマちゃんさ、俺様の事は猿飛さんじゃなくて佐助って呼んでよ」
「え、いいの?」
「うん、敬語じゃないのに呼び方がよそよそしいと変でしょ?それに大将は呼び捨てじゃん」
「あ、確かに…、えっと…さ、佐助?」
「うん!これからよろしくね〜」
「…なら、俺も」
「え?」
片倉さんは小さな声で言った。私は聞き取れず、きょとんとした顔で相手を見る。
片倉さんは私の顔をじっと見て、「俺も小十郎でいい。もっと楽に接しろ」と言われる。
片倉さんには絶対そんな事言われないと思っていた私は呆然とした。
「…!な、なら、小十郎さんで!!」
「…まあ、いい。俺からも改めて政宗様共々よろしくな」
「うん!こちらこそ!」
私は笑顔で返事を返した。
短い間だけど、この人たちと過ごすんだ。私はどんな生活になるのかと心を踊らせた。