目が覚めたら見知らぬ部屋でした。

「いや、何でやねん。」

思わず手を突っ込みのように手を前に向け横へ叩くような動作をして声に出す。

「よいしょ…ベットは、うちのベットだ…。」

ベットから降りて一通り部屋の確認をする。

「初 一人暮らし…。」

少し浮かれ気味で興奮しながら呟く。テーブルに封筒と手紙が置いてある事に気付き手紙を開き中を見る。

【この手紙を読んでるって事は無事に着いたみたいだね。
マンションは、コンシェルジュが居るから安心して。それからお金は、毎月 振り込んでおくよ。好きに使って。学校の方は、別に払っておくから安心して。
スマホに伯父として私の番号を入れているから好きに連絡してね。】

「通帳…」

棚を探り通帳を見つけ中を見てはソッと閉じる。

「無駄遣イ ダメ 絶対」

あまりの金額にクラっとしたのか何とか声に出して言いソッと棚に片付ける。

「…いや、待って食材と場所の把握もしないと…あとこの封筒の中身も………メモ」

急いで紙とペンを持ちやる事を順番に書いていく。

「よし、最初は封筒を開けて確認。ナビを見て設定。買い物しつつ覚える。」

手紙の横の封筒を開封すると入学する学校の案内が入っていた。

「……中学…。」

のぞみは、ショックを受けたように膝と手を床につけて落ち込む。

「しかも…立海大附属…中学…。クッ、屈辱感を感じる。…コスプレって事で我慢しよ…。」

頭を抱えナビを発動させて周りを覚えながら歩きスーパーへ向かい着くと欲しい物を買っていく。

「（お米や水は、配達だな…）」

食材を選びつつ頭の中で考え食材を買うとマンションに戻っていく。

「（まだ1週間あるし、その間に買えるもの揃えるもの揃えてからお金を考えて買おう。）」

罪悪感を感じながらも部屋に入り買った食材を片付ける。