ケンゴさんという人とトキヒコさんという人は生きていた。
だからこそ…私は、私たちは、ツルギと…ケンゴさんという人とトキヒコさんという人と話し合わなきゃいけない。
その義務を背負い、意を決して…ゴライアスへ向かう。けど、入り口前で私たちは落とし穴にひっかかってしまったのだ。
マイ「…！皆は…！？メグミちゃん！スヒロちゃん！ゲンタ！タイヘイ！ユリエちゃん！
ヤイバ！タクマさん！タクジ！ジロウさん！アヤメさん！
…そうか…落ちていた時に…」

地面に着いた頃には皆とはぐれてしまったのだ。
けど、ここは安全ではない気がする。そう予知をした私は用心深く構えていた。
案の定、ゴライアスの戦士が着地して来たのだ。けど、逆に全身スーツのようなのが、ゴライアスの制服だと特徴を掴めた。
私たちが今、戦うべき相手は秘密結社・ゴライアスなのだから。
マイ「…！！」
やっぱり現れたわね…！！やるというならやるしかない。

そして一刻も早く…皆と合流しなきゃ！
その一心で出くわした闇戦士をなんとか倒した。落とし穴からでもゴライアスの基地への入り口はあるはず…！
真っ先に入り口を探したが…ここがゴライアスの基地だった。
なんというところなの……？禍々しい雰囲気が漂ってくる。
そうこうしているうちに、こんな光景を目の当たりにした。
なんと、タクマ塾の塾生が操られていた…！なんとしてでも助けるべく、応戦する。
すると…タクマ塾で訓練した仲間の洗脳が解かれた。

マイ「大丈夫なの？」
タクマ塾女子「ええ…ありがとう。マイちゃん…。」
それからというものの…私たちはゴライアスの戦士を相手に応戦していった。
応戦していった先にたどり着いたのは…地下牢の前。
そこで…ゲンタとメグミちゃんとスヒロちゃんと合流した。
マイ「メグミちゃん！スヒロちゃん！ゲンタ！」
ゲンタ「おう！マイ！」
メグミ「マイちゃん！」
スヒロ「ご無事なのですね！」
よかった…！メグミちゃんもゲンタもスヒロちゃんも無事で…！
だがその安堵も束の間。地下牢の前でゴライアスの戦士が待ち伏せしていたのだ。

けど……戦意というものは何一つ感じられない。
一体何があったのかしら…？
？？？「…」
突然ゴライアスの仮面を取り出し、制服を脱ぎ捨てた。
ゲンタ「…！？お前…オウギじゃねえか！？
ここんとこずっといねえと思ってたけど何があったんだよ？」
オウギ「…！ゲンタ君…！」
オウギ君というらしい。けど…どうしてゴライアスなんかに…？
自己紹介をした後、どうしてゴライアスの制服を着ていたのか話を聞く事にした。
オウギ「…マリンパーク・フェスティバルに見に行った時にロボ博士から催眠チップの正体をあぶり出すように指示を受けたんだ。
その後に事件にもなった…催眠チップの元を探ったら…ここのゴライアスが…変装だとバレないように戦士のフリをしていたら、そうだってわかったんだ。」

ゲンタ「そうだったのか…てっきり、親父さんの暴力で…」
オウギ「…その前から、父さんとは離れて暮らしているよ。」

オウギ君はお父さんから家庭内暴力を受けて、お母さんと2人で暮らしており、右頬にある傷も家庭内暴力によるものとのこと。
ロボ博士から催眠チップの元を探るよう指示を受けたというオウギ君は変装で組織の制服を着ていたという。
更に…こんな事も明かした。

オウギ「ボクは…どうしても地下牢に理不尽にも囚われたケンゴさんとトキヒコさんを助けたかった。その一心で、変装でゴライアスの制服を着ていたんだ。
とはいえ…目的の為ならば全てを踏みにじることも厭わない恐ろしい組織の制服を着ていた事で、皆を騙した事になるね。
…ごめんね、騙していて」

マイ「そうだったのね…」
スヒロ「それは…お辛かったのですね。」
オウギ君は、催眠チップの根源をあぶり出す事と囚われているケンゴさんとトキヒコさんを助けるべく、ゴライアスの制服を着ていたのだという。
けど…オウギ君も私たちと戦ってくれる事もわかった今だからこそ、地下牢へ案内してもらいたいと思った。


到着した地下牢には…タイヘイとユリエちゃんが囚われていた。
ユリエちゃんの愛機のプラネッタは、ユリエちゃんのところへと帰っていった。
ユリエ「マイちゃん、メグミちゃん、スヒロちゃん、ここよ！」
マイ、メグミ「ユリエちゃん！！」
スヒロ「ユリエちゃま！！」
タイヘイ「うええん、ゲンちゃん助けてぇ〜！！！」
ゲンタ「タイヘイ〜〜！！！」
なんと…ユリエちゃんはプラネッタにダイブしていたのだという。そのため地下牢まで導かれたのだ。