闇バトル会場あとでの出来事。
フカシ君というコマンダーに出会った。ニット帽をかぶっていて、サルも連れていた。
シーザーというらしい。そのシーザーとバトルをしたら勝ったのだという。
フカシ「シーザー！！このバカバカバカ！アンポンタンなのだ！お前の母ちゃん、尻真っ赤なのだ！」
そこまで言うかフカシ君…っていうか、人というよりサルの親を悪く言っちゃ駄目だわ。
そう思ったら、シーザーが怒り出してフカシ君に襲いかかったのだ。
マイ「なんだったのかしら…」
そして…騒ぎを聞きつけたのか、突然顔が整っている美形の男子に出会う。
この町で一番強いと言われていた「コマンダー三兄弟」のひとりであるヤイバ君と言う。
ヤイバ「あのくらいの腕で騒いでんじゃねえよ」
ゲンタ「んなこと言ったって、お前だって…！」
ヤイバ「ならやってやるよ。」
マイ「…？」
さっそく私は、ヤイバ君からバトルを申し込まれてダイブをする事になったのだが–––––––

ヤイバ「うぷっ！くっ…！はぁ、はぁ…！」
マイ「大丈夫！？」
ダイブを受け付けない体質だったため、何かあったのかを悟り、私もダイブを解除した。
ゲンタ「おい！だから言ったのによ…」
ヤイバ「う、うるさい！オレに構うな！」
何かあったのかしら…でも聞かない方が、いいのかもしれない。
誰にだって話したくない事もあるの。だから聞かなかったのだ。
ゲンタ「あのバカ…」

でも…何かあるなら気になってしまって…。
ゲンタ君とタイヘイ君から呼び出された私は、とあるお宅へ尋ねる事にした。
ホロセウムデッキ…？これが…噂になっていた幽霊なの…？
まさか…そんなわけが……
もしこれが本当に幽霊ならこのデッキは魂で憑依されてるはずよ。

きっと何かあるんじゃないかと察知してしまう。
？？？「人の家のガレージで何やっている！？」
マイ「ご、ごめんなさい…そんなつもりは…！」
声に振り返ると顔が整っている男の子がいた。
ヤイバ「ツルギ！？帰ってたのか？」
ツルギ「…荷物を取りに戻っただけだ」
ツルギ君…ヤイバ君…2人ともどうしたんだろう…？
2人のお父さんからの話によると、お兄さんであるケンゴさんという人は町一番のコマンダーだったみたいで…訓練先の不慮な事故により、かえらぬ人となったとのことだった。
私がこの町に引っ越した時にはその訃報は世に伝えられていた。

しかも…遺体すらも見つかっていなければ、帰って来ていないという。
更にそのお友達の方…トキヒコさんという人も同じ事故に遭い、行方不明になっている事も言い伝えられていた。
デッキに残されたケンゴさんというコマンダーのホログラムデータとバトルをした私は、何かを思うように機体のケースを丁寧にしまった。
ストライクバニッシャー型の「ジャベリン」というらしい。
ストライクバニッシャー型は「ステルス機能」というものが搭載されている型で、その姿をくらましている間は相手のガン攻撃を受け付けない機体とのこと。

三兄弟の父親「どうか、ツルギの様子を見てやって欲しい」
マイ「わかりました。」
ツルギ君とヤイバ君のお父さんからそう約束されて事を終えたのだ。

そして眠りにつくと––––––––––––––

見知らぬ人が夢に出て来て、弟達を気にかけて欲しいと頼まれる夢を見た。
けど…

声の持ち主の顔はよく見えなかった。
けど…自分の大事な家族だからどうか気にかけて欲しいと願っている声色だった。