第三十話(最終話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
エースside
鈴に全部話そう
俺の出生について全部話して・・・
それから俺の気持ちを話そう
そう思って鈴を連れて来たのはこの船で一番高い場所
見張台だった
何も遮るものはない
360度見渡す限りの海
俺の好きな場所だった
鈴も気に入ったようで、海を愛おしそうに見つめている
そんな鈴の手に後ろから自分の手を重ねた
小さいな・・・
すっぽりと俺の体に収まってしまう小さな体に小さな手
「鈴、このままの状態で聞いてくれ」
鈴は本当の俺の事を知っても傍にいてくれるだろうか・・・
不安な俺の気持ちが表れているのか・・・
らしくもなく手が震える
『鈴はちゃんと受け止める事が出来る子よ?ちゃんと話してあげて?』
藍の言葉を思い出し、口を開いた
「・・・俺の本当の父親・・・海賊王・・・ゴールド・ロジャーなんだ・・・」
俺にとっては認めたくない事実
「俺の心、人生にはあいつの息子という悪名が付きまとう。鬼の子だってな・・・」
「エースっ。それはっ「聞いてくれ」・・・分かった」
鈴の言葉を遮って話しを続ける
「鬼の子の俺は生まれて来て良かったのかな・・・」
ペシッ
「鈴?」
俺に背を向けていた鈴が俺と向き合うように反転していた
そして、両手で俺の顔を叩いた・・・のか?
「そんな事言わないでよっ!」
涙目で俺を睨み、見上げる鈴
「エースがいなかったら・・・エースがいてくれるから私は・・・ここで毎日楽しく過ごせて・・・幸せで・・・そりゃ・・・時々傷つく事もあったけどさ・・・私は・・・エースがいないと笑えないっ!」
鈴は一気に捲し立てた
そして、息を乱しながらポロポロと涙を流す
そして・・・
「エース・・・生まれてきてくれてありがとう」
あぁ・・・
藍のいう通りだ
鈴はどんな俺でも受け入れてくれるんだ
なんて愛おしい・・・
鬼の子と呼ばれた俺がそんな事を思って良いのだろうか・・・
ずっと葛藤していた
多分・・・
今思えば初めから・・・
鈴と出会った時から俺にとってこいつは特別だったんだ
鈴の目から零れ落ちる涙を親指で拭いながら頬に手を添える
「鈴・・・ありがとう。お前と出会えて本当に良かった・・・」
コツン・・・
鈴の額に俺の額をくっつける
「鈴・・・愛してる・・・」
こんなに愛おしい存在が出来るなんて思ってもいなかった
「一生をかけて守るから・・・ずっとそばにいて欲しい・・・」
生涯・・・ただ一人
鈴だけを想い続けるから・・・
止まっていた鈴の涙が再び溢れだす
「つっ・・・いい・・・の?そばに・・・いても・・・ずっと?」
「あぁ・・・ずっとだ」
鈴は泣きながらも笑顔だ
俺の好きな笑顔・・・
「・・・嬉しい・・・ずっとエースのそばにいたい・・・」
「エース・・・大好きだよ」
そして・・・
夕日が照らす緋い空の下・・・
俺たちの距離はゼロになった・・・
the end
鈴に全部話そう
俺の出生について全部話して・・・
それから俺の気持ちを話そう
そう思って鈴を連れて来たのはこの船で一番高い場所
見張台だった
何も遮るものはない
360度見渡す限りの海
俺の好きな場所だった
鈴も気に入ったようで、海を愛おしそうに見つめている
そんな鈴の手に後ろから自分の手を重ねた
小さいな・・・
すっぽりと俺の体に収まってしまう小さな体に小さな手
「鈴、このままの状態で聞いてくれ」
鈴は本当の俺の事を知っても傍にいてくれるだろうか・・・
不安な俺の気持ちが表れているのか・・・
らしくもなく手が震える
『鈴はちゃんと受け止める事が出来る子よ?ちゃんと話してあげて?』
藍の言葉を思い出し、口を開いた
「・・・俺の本当の父親・・・海賊王・・・ゴールド・ロジャーなんだ・・・」
俺にとっては認めたくない事実
「俺の心、人生にはあいつの息子という悪名が付きまとう。鬼の子だってな・・・」
「エースっ。それはっ「聞いてくれ」・・・分かった」
鈴の言葉を遮って話しを続ける
「鬼の子の俺は生まれて来て良かったのかな・・・」
ペシッ
「鈴?」
俺に背を向けていた鈴が俺と向き合うように反転していた
そして、両手で俺の顔を叩いた・・・のか?
「そんな事言わないでよっ!」
涙目で俺を睨み、見上げる鈴
「エースがいなかったら・・・エースがいてくれるから私は・・・ここで毎日楽しく過ごせて・・・幸せで・・・そりゃ・・・時々傷つく事もあったけどさ・・・私は・・・エースがいないと笑えないっ!」
鈴は一気に捲し立てた
そして、息を乱しながらポロポロと涙を流す
そして・・・
「エース・・・生まれてきてくれてありがとう」
あぁ・・・
藍のいう通りだ
鈴はどんな俺でも受け入れてくれるんだ
なんて愛おしい・・・
鬼の子と呼ばれた俺がそんな事を思って良いのだろうか・・・
ずっと葛藤していた
多分・・・
今思えば初めから・・・
鈴と出会った時から俺にとってこいつは特別だったんだ
鈴の目から零れ落ちる涙を親指で拭いながら頬に手を添える
「鈴・・・ありがとう。お前と出会えて本当に良かった・・・」
コツン・・・
鈴の額に俺の額をくっつける
「鈴・・・愛してる・・・」
こんなに愛おしい存在が出来るなんて思ってもいなかった
「一生をかけて守るから・・・ずっとそばにいて欲しい・・・」
生涯・・・ただ一人
鈴だけを想い続けるから・・・
止まっていた鈴の涙が再び溢れだす
「つっ・・・いい・・・の?そばに・・・いても・・・ずっと?」
「あぁ・・・ずっとだ」
鈴は泣きながらも笑顔だ
俺の好きな笑顔・・・
「・・・嬉しい・・・ずっとエースのそばにいたい・・・」
「エース・・・大好きだよ」
そして・・・
夕日が照らす緋い空の下・・・
俺たちの距離はゼロになった・・・
the end
2/2ページ