第二十一話
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エステや食事、買い物を楽しんだ後、船に帰って来たのは日が沈む前だった
女4人だけで外出を許可された時、マルコが出した条件が暗くなる前に帰る事
それを守ってちゃんと4人は早めに船へと帰った
部屋に戻り荷物を置く鈴
そして、今日買ったばかりのワンピースを取り出し、早速着替える
「うん♪やっぱり可愛いなぁ~」
シンプルなデザインながらもラインの綺麗な真っ赤なノースリーブのミニワンピース
それに今日買った黒のミュールを合わせる
やっぱりこの組み合わせが一番良いな
満足し、その足で向かったのは・・・
コンコン
「・・・・・・・・・・・・あれ?」
「ん?鈴?どうしたの?エースならクルーに連れられて酒場に行ってたよ?」
「え~~~~」
そう、鈴が足を運んだのはエースの部屋
せっかくエステで綺麗になった自分と、新しく買った洋服をみて欲しくてエースの部屋を訪ねてのだった
そして、声を掛けて来たのはこの船でエースやマルコ、サッチの次に話す機会が多いハルタだった
前に船内で迷子になってからはよく話すようになった2人
不満そうな声をもらした鈴にハルタは笑いながら
「エースがいる酒場、分かるから一緒に行く?僕もそろそろ飲みに出ようかと思ってたんだよね」
そう言ってどうする?と聞くハルタの言葉に鈴は
「いくっ!!!」
飛びついた
そして、行きついた酒場は思っていた以上に綺麗な酒場
その酒場の扉を開けた途端、鈴は固まった・・・
その様子を鈴の後から店に入ろうとしたハルタが首を傾げる
「鈴、どうしたの?・・・・・・・・あ~あ・・・」
鈴とハルタの目線の先には女に抱き付かれてデレデレしているエース
(あくまでも鈴にはそう見えるだけであって、デレデレはしていない(笑))
それを囃し立てるクルー達
「さすがエース隊長。やっぱり一番綺麗な人を持って行くんすよね~」
「いつもの事だけどな~」
そんな声だけが鈴の耳に聞こる
「(いつも?)」
グルグルとその言葉だけが鈴の頭の中を駆け巡る
茫然としていた鈴だったが、ふと視線を感じ入り口へと目をやったエースと視線がかち合った
「!!!!!!!!!鈴っ!!」
今までこんなエースを見た事があるだろうかというくらいエースが驚き、目を見開いている
そして、自分の置かれている状況に気づき、必至で自分に抱き付いている女を剥がそうとしているが、鈴は・・・
「・・・ハルタ、やっぱり帰るね・・・」
「ちょっ!待てっ!鈴」
エースの叫ぶ声も耳に入らずトボトボと店を出る鈴
ハルタはあ~あ・・・と言う顔をしたまま、エースへと目をやりニッコリと黒い笑みを浮かべた
「鈴は僕がちゃんと面倒みるからエースは気にしなくていいよ。その綺麗なお姉さんと好きなだけ楽しんだら?」
そう言ってハルタは店を出た鈴を急いで追いかけた
その笑顔とは全く合わない鋭い声で言われたハルタの言葉に一瞬反応出来なかったエースだが・・・
「クソッ。あいつの面倒を見るのは俺の役目なんだよっ。渡して堪るかっ!」
自分に抱き付く女を振り払い、近くにいたクルーに任せ、急いでハルタと鈴を追いかけたのだった・・・
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