第九話
夢小説設定
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エースside
「うわ~~。皆すご~いっ!格好いいねっ!」
鈴のその言葉にデレデレする2番隊のクルー達
今日は若手のクルー達の訓練を見る予定で、その事を鈴に伝えれば見学したいと言うから連れて来たけど・・・
イライラするっ
「てめーらっ!集中しろっ!!!」
そう怒鳴れば全員顔を引きつらせて訓練を再開するが鈴に良い所を見せたいのか、張り切っているのばバレバレだ・・・
くそっ
ムカつくっ
「鈴、邪魔だから船内に戻ってろよっ。暇ならサッチにでも相手してもらえよっ!」
「えっ・・・でも・・・見てるだけだし・・・」
俺の言い方が怖かったのか、鈴にしては弱弱しい話し方だったが、イライラしている俺は気付く事が出来ずにいた
「それが邪魔なんだよっ。俺たちは遊んでるわけじゃねーんだ」
自分でも何でこんなにキツく言ってしまったのか分からない
でも、あいつらに笑いかける鈴にイライラして感情を抑える事が出来なかった
「そ・・・っか・・・。分かった・・・。ごめんね。船内に戻っているね。訓練頑張ってね」
そう言って鈴が笑っていたから、大して気にしていないんだと思ってたんだ
訓練も終わり、片付けをクルーに任せて船内に戻ろうとすると・・・
シュッ
「っつ・・・あっぶねっ!!」
「チッ。避けるな」
目の前スレスレに蹴りが・・・
続けて繰り出される上段回し蹴りを辛うじて避けながら・・・
「藍っ!あぶねぇっって。何するんだよっ!!!」
って言うか、藍・・・
何者だよ・・・
蹴りが速過ぎんだけど・・・
「藍、エースに蹴りは通用しないよい」
まぁ、自然系能力者だからなぁ~
ってそうじゃねーっ
あの蹴り、当たったら痛そうな気がするぞっ
「それもそうだね」
マルコの言葉に納得した藍が蹴りを止めたのを見てホッとした・・・
「じゃぁ、沈めよう」
はいっ?
藍さん?
今・・・何と言いました?
幻聴か?
幻聴だよな?
「マルコ、手伝って」
「よい」
マルコが俺を引きずって行こうとする・・・
マジかっ
「イヤイヤイヤ、それ死ぬからっって言うか、マルコも『よい』じゃねーっ。何でこんな仕打ちなんだよっ」
そう叫ぶと2人の動きが止まり、藍が俺の前に仁王立ち・・・
「エースには何でこんな事をされるのか、全く見覚えがないと?そう言うんだな?」
こえーっ!!!
マジこえーよっ!!!
怒ったマルコよりも怖いってよっぽどだぞっ
あまりの恐怖にその場に正座し
「はい・・・すみません・・・藍さん・・・理由を聞いても良いですか?」
俺の知っている限りの丁寧な言葉を使い藍に頭を下げた
そうすると大きな溜息を吐いて
「鈴に何を言った?泣きそうな顔で部屋の方へ走っていったよ」
えっ・・・
泣きそう?
鈴が?
「えっ・・・だって・・・笑ってたから・・・さ・・・」
平気なんだと思ったんだ・・・
「笑ってるからって傷ついていないなんて思わないでっ!」
「っつ!!ごめ・・・俺・・・鈴の所に行ってくるっ」
向こうにいた時も、こっちに来てからも、鈴はいつも笑ってたから・・・
だからって、何であいつは何を言われても大丈夫なんて思ったんだろう
あいつが、今、独りで泣いていると思うと居ても立ってもいられなかった
走って船内へと向かう俺の背に
「エース、次は本当に沈めるからねっ」
藍の恐ろしい言葉が聞こえたのは・・・
聞かなかった振りをしよう・・・
_
「うわ~~。皆すご~いっ!格好いいねっ!」
鈴のその言葉にデレデレする2番隊のクルー達
今日は若手のクルー達の訓練を見る予定で、その事を鈴に伝えれば見学したいと言うから連れて来たけど・・・
イライラするっ
「てめーらっ!集中しろっ!!!」
そう怒鳴れば全員顔を引きつらせて訓練を再開するが鈴に良い所を見せたいのか、張り切っているのばバレバレだ・・・
くそっ
ムカつくっ
「鈴、邪魔だから船内に戻ってろよっ。暇ならサッチにでも相手してもらえよっ!」
「えっ・・・でも・・・見てるだけだし・・・」
俺の言い方が怖かったのか、鈴にしては弱弱しい話し方だったが、イライラしている俺は気付く事が出来ずにいた
「それが邪魔なんだよっ。俺たちは遊んでるわけじゃねーんだ」
自分でも何でこんなにキツく言ってしまったのか分からない
でも、あいつらに笑いかける鈴にイライラして感情を抑える事が出来なかった
「そ・・・っか・・・。分かった・・・。ごめんね。船内に戻っているね。訓練頑張ってね」
そう言って鈴が笑っていたから、大して気にしていないんだと思ってたんだ
訓練も終わり、片付けをクルーに任せて船内に戻ろうとすると・・・
シュッ
「っつ・・・あっぶねっ!!」
「チッ。避けるな」
目の前スレスレに蹴りが・・・
続けて繰り出される上段回し蹴りを辛うじて避けながら・・・
「藍っ!あぶねぇっって。何するんだよっ!!!」
って言うか、藍・・・
何者だよ・・・
蹴りが速過ぎんだけど・・・
「藍、エースに蹴りは通用しないよい」
まぁ、自然系能力者だからなぁ~
ってそうじゃねーっ
あの蹴り、当たったら痛そうな気がするぞっ
「それもそうだね」
マルコの言葉に納得した藍が蹴りを止めたのを見てホッとした・・・
「じゃぁ、沈めよう」
はいっ?
藍さん?
今・・・何と言いました?
幻聴か?
幻聴だよな?
「マルコ、手伝って」
「よい」
マルコが俺を引きずって行こうとする・・・
マジかっ
「イヤイヤイヤ、それ死ぬからっって言うか、マルコも『よい』じゃねーっ。何でこんな仕打ちなんだよっ」
そう叫ぶと2人の動きが止まり、藍が俺の前に仁王立ち・・・
「エースには何でこんな事をされるのか、全く見覚えがないと?そう言うんだな?」
こえーっ!!!
マジこえーよっ!!!
怒ったマルコよりも怖いってよっぽどだぞっ
あまりの恐怖にその場に正座し
「はい・・・すみません・・・藍さん・・・理由を聞いても良いですか?」
俺の知っている限りの丁寧な言葉を使い藍に頭を下げた
そうすると大きな溜息を吐いて
「鈴に何を言った?泣きそうな顔で部屋の方へ走っていったよ」
えっ・・・
泣きそう?
鈴が?
「えっ・・・だって・・・笑ってたから・・・さ・・・」
平気なんだと思ったんだ・・・
「笑ってるからって傷ついていないなんて思わないでっ!」
「っつ!!ごめ・・・俺・・・鈴の所に行ってくるっ」
向こうにいた時も、こっちに来てからも、鈴はいつも笑ってたから・・・
だからって、何であいつは何を言われても大丈夫なんて思ったんだろう
あいつが、今、独りで泣いていると思うと居ても立ってもいられなかった
走って船内へと向かう俺の背に
「エース、次は本当に沈めるからねっ」
藍の恐ろしい言葉が聞こえたのは・・・
聞かなかった振りをしよう・・・
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