諸恋
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ヒロインside
・・・・・・・・・・・はい?
待って・・・
え?
今、サボは何て言った?
少しだけ・・・と残業をしていたら、サボも今日は残業だと・・・
滅多にないサボと二人の空間という状況に少しだけ気まずい・・・と思いながらも、ドキドキしていた
好きな人と二人きり・・・
嬉しい状況だけど、コアラの事や、ローの事を考えるとあまり喜べない自分もいた
ほんと・・・私、何がしたいんだろうな
早く終わらせよう・・・
そう思って集中していた時、サボから名前を呼ばれた
どうしたんだろう?とパソコンの液晶画面まらサボへと視線を移した
私の名前を呼んだ後、サボの口からは何も発せられないまま・・・
どうしたら良いんだろう・・・と私はサボから視線を外す事も出来ずに待った
そして、サボがやっと口にした言葉は・・・
『ルナが好きなんだ』
冒頭の私の混乱を招いた言葉だった
私の思考回路が完全にストップしてしまった
驚きすぎて何も言わない私に・・・
「ルナ?」
サボが恐る恐る名前を呼ぶ
「あっ・・・えっと・・・ごめ・・・ん、なんか・・・よく分かってない」
聞こえなかったわけじゃない
本当に理解出来ていないだけ
サボの言葉の意味が・・・
だって・・・
ずっとコアラを好きなんだと思っていた
私はいつもついでだと思っていた
ずっとずっと片思いだと思っていた
私の言葉にサボは少し困ったように・・・
「・・・ごめん、急に・・・でも・・・ずっと・・・好きだったんだ。ルナの事が入社した時からずっと・・・」
なに・・・それ
「だって・・・サボは・・・私と二人には絶対ならないように・・・いつもコアラと一緒だったじゃない・・・コアラと二人で飲みに行くけど、私とは行かなかったじゃない・・・」
だからずっと、私の片思いだと思っていたのに・・・
「・・・・・恥ずかしかったんだよ。二人だと緊張してどうしたら良いか分かんなくなるし」
そうやって顔を赤くしたサボが少し可愛い
そう思ったけど・・・
「・・・・ごめん、ちょっと今は混乱してて・・・時間が欲しい・・・」
好きなのに・・・
サボが好きだとすぐに言いたいけど・・・
片思いが長すぎて、私の気持ちの整理がついていない・・・
ローの事もあるし・・・
私がそう言うと、サボは分かった・・・と
困らせてごめん・・・と
先に帰った
そして、私はそのままローへと連絡した
お互いの時間が合わず、ローにきちんと自分の気持ちを伝える事が出来たのは1週間後だった
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