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片恋

サボside


はぁ・・・


「サボく~ん、おはよう」


会社へと向かう途中


いつものようにコアラと会う


同じ時間に出勤しているため、毎日と言っていいほどコアラと途中で会って、そのまま一緒に会社へと向かう



「おはよう。コアラ」


「なに~、元気ないじゃないっ」


そりゃなぁ・・・


「##NAME1##ちゃんがイケメンと歩いてた事?」



「・・・・・・・・・彼氏じゃないって言ってたよな」


そうだよな?


そうだと言って欲しい



「少し前から噂はあったんだよね~」


「そうなのかっ!!??」


##NAME1##が出張から帰ってきてすぐくらいから##NAME1##がイケメンと歩いているという目撃情報があったらしい



「サボくん、そろそろ本当に頑張らないとマズイと思うよ~。っていうか、手遅れだったしして~~」



隣で笑うコアラに軽く殺意を抱いてしまった・・・



・・・でも、その通りだよな~


このままじゃ##NAME1##は他の誰かと付き合う事になって・・・


俺は何もしないままそれを見てるのか・・・



ダメだっ!



会社に着き、いつものように##NAME1##に声をかけようとしたが、##NAME1##が後輩女子に囲まれていた



「##NAME1##さんっ、あのイケメンは誰ですかっ!?」


イケメンっ!?


金曜日の予定はそれかっ!?


どうやら、また別の後輩が##NAME1##を目撃したらしい・・・




「いや、だから・・・友達?」


疑問形の時点で友達じゃねーだろ


「腕組んでましたよねっ!?」


はぁっ!!???


「・・・少し酔っちゃったから腕を借りただけよ」


俺達と飲んでて酔った事ないだろっ


「そんな雰囲気じゃなかったですってっ!!??」



どんな雰囲気だったんだっ!!??



「ほら、始業時間になるわよ。仕事しなさいよ~」


##NAME1##の一言で後輩女子は渋々散ったが、俺のモヤモヤはそのままだった




就業時間後


まだ残業している##NAME1##を横目に俺も残業してみる


「サボも残業なの?」


「ん?ああ、今日中に終わらせたいのがあってさぁ~」


「そうなの?頑張ってね」


そう言って笑う##NAME1##が可愛い・・・


別に残業するほどじゃなかった仕事は早々に終わってしまった


「##NAME1##」


「どうしたの?」


思わず名前を呼ぶと、パソコンから俺に視線を移してくれた



どうしよう・・・


何もないのについ名前を呼んでしまった・・・



何て言おう・・・


何か喋らないと・・・



余りに慌てた俺の口から出たのは・・・










「##NAME1##が好きなんだっ!!」





やっと口から出た言葉はよりによってそれだった・・・






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