片恋
##NAME1##side
ビックリした・・・
見られているとは思わなかった
別に見られて困るものじゃないけど・・・
何となくサボには聞こえてなかったかな・・・と心配してしまった
関係ないんだけどね・・・
出張中に知り合った人に誘われて何度か食事に行った
それを後輩に見られて誤解されたみたいだけど、誤解はちゃんと解けただろうか・・・
本当に食事に行ってるだけなのに・・・
知り合ったばかりだけど、彼との会話はとても楽しい
何となく合うのかな~
そして今日も・・・
サボの誘いを断ったのはその人と先約があったから・・・
「何かあったか?」
「ん?どうして?」
会話が少し途切れた合間に聞かれた言葉に首を傾げた
「酒の進みが早いし、時々上の空だぞ」
「えっ?そうだった?」
お酒は・・・
よく考えるとそうかも・・・
上の空だった自覚はないけど・・・
「ごめん」
「別に良い。何かあったのか気になっただけだ」
心配してくれたんだ・・・
「ありがと」
それから時間もけっこう遅くなってきたから、お店を出てタクシーを拾う事になった
「あっ・・・」
「おい」
自分で思っていたよりもお酒を飲んでいたようだ
足元がおぼつかなくなっていた
転びそうになった所で腕を支えてもらって何とか体勢を整える
「ごめん」
何やってんだろう・・・
「捕まっとけ」
「でも・・・」
「転ぶ方がめんどくせぇだろ」
それもそうだ・・・
大人しく腕を借りる事に・・・
「・・・・・腕を組んだくらいで緊張してんじゃねーよ」
頭上からクツクツと笑う声がする
「やめて、自分でも分かってるんだからっ」
恥ずかしいっ
「ホント・・・面白いな」
「何が?」
「初めてあった時は男前な女だと思ったけど・・・可愛いな」
「・・・ホント止めて・・・言われ慣れてないのよ」
いい年して適当に流せない自分が恥ずかしい
ふと足が止まった
「どうしたの?」
見上げると真剣な目を向けられた
「俺と付き合わないか?」
「・・・え?」
「お前が好きだって言ってんだよ」
ぶっきらぼうな言い方だけど、その表情は優しい・・・
冗談・・・じゃないんだ・・・
「あのっ・・・私、好きな人がいるの」
だから・・・
「そいつと付き合ってるわけじゃねーだろ」
「・・・そうだけど」
引き寄せられ、抱きしめられた
「そいつを忘れさせてやる」
少し揺れた
このままこの腕の中にいれば忘れられる気がする
長い片思いは私の心を疲弊させていたから・・・
この腕の中が心地良い・・・
けれど・・・
「そんな中途半端な事はしたくないの。ごめんね・・・」
腕から解放されタクシーを止めた
1人でタクシーに乗る時・・・
「また連絡する」
「えっ?」
もうこれが最後かと思ってた
「さっき揺れただろ?」
なんでバレてるのよ・・・
「言っとくけど、俺は漬け込むからな。お前が弱ってる所に」
・・・イケメンは強いな
「おやすみ##NAME1##」
「・・・・おやすみ・・・ロー」
私は・・・どうしたいんだろう
_
ビックリした・・・
見られているとは思わなかった
別に見られて困るものじゃないけど・・・
何となくサボには聞こえてなかったかな・・・と心配してしまった
関係ないんだけどね・・・
出張中に知り合った人に誘われて何度か食事に行った
それを後輩に見られて誤解されたみたいだけど、誤解はちゃんと解けただろうか・・・
本当に食事に行ってるだけなのに・・・
知り合ったばかりだけど、彼との会話はとても楽しい
何となく合うのかな~
そして今日も・・・
サボの誘いを断ったのはその人と先約があったから・・・
「何かあったか?」
「ん?どうして?」
会話が少し途切れた合間に聞かれた言葉に首を傾げた
「酒の進みが早いし、時々上の空だぞ」
「えっ?そうだった?」
お酒は・・・
よく考えるとそうかも・・・
上の空だった自覚はないけど・・・
「ごめん」
「別に良い。何かあったのか気になっただけだ」
心配してくれたんだ・・・
「ありがと」
それから時間もけっこう遅くなってきたから、お店を出てタクシーを拾う事になった
「あっ・・・」
「おい」
自分で思っていたよりもお酒を飲んでいたようだ
足元がおぼつかなくなっていた
転びそうになった所で腕を支えてもらって何とか体勢を整える
「ごめん」
何やってんだろう・・・
「捕まっとけ」
「でも・・・」
「転ぶ方がめんどくせぇだろ」
それもそうだ・・・
大人しく腕を借りる事に・・・
「・・・・・腕を組んだくらいで緊張してんじゃねーよ」
頭上からクツクツと笑う声がする
「やめて、自分でも分かってるんだからっ」
恥ずかしいっ
「ホント・・・面白いな」
「何が?」
「初めてあった時は男前な女だと思ったけど・・・可愛いな」
「・・・ホント止めて・・・言われ慣れてないのよ」
いい年して適当に流せない自分が恥ずかしい
ふと足が止まった
「どうしたの?」
見上げると真剣な目を向けられた
「俺と付き合わないか?」
「・・・え?」
「お前が好きだって言ってんだよ」
ぶっきらぼうな言い方だけど、その表情は優しい・・・
冗談・・・じゃないんだ・・・
「あのっ・・・私、好きな人がいるの」
だから・・・
「そいつと付き合ってるわけじゃねーだろ」
「・・・そうだけど」
引き寄せられ、抱きしめられた
「そいつを忘れさせてやる」
少し揺れた
このままこの腕の中にいれば忘れられる気がする
長い片思いは私の心を疲弊させていたから・・・
この腕の中が心地良い・・・
けれど・・・
「そんな中途半端な事はしたくないの。ごめんね・・・」
腕から解放されタクシーを止めた
1人でタクシーに乗る時・・・
「また連絡する」
「えっ?」
もうこれが最後かと思ってた
「さっき揺れただろ?」
なんでバレてるのよ・・・
「言っとくけど、俺は漬け込むからな。お前が弱ってる所に」
・・・イケメンは強いな
「おやすみ##NAME1##」
「・・・・おやすみ・・・ロー」
私は・・・どうしたいんだろう
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