無謀と知っても、好きだった
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ヒロインside
久しぶりの上陸
船番の隊以外は上陸期間1週間以外は島で好きなようにに過ごせる
クルー達と同じように私達、医療チームも上陸する班と残る班に分かれている
そして、私は・・・
「ルナも上陸かい?」
上陸する準備をして甲板に出ていると・・・
「マルコ隊長!」
同じように上陸準備を済ませたマルコ隊長から声をかけられた
「1人で行動するのかい?」
ナース達は島によっては護衛や荷物持ちの為にクルーを伴って行動する事がある
でも、私は人と行動する事が苦手で、護衛が絶対に必要な島では下船する事自体を諦める
この船のクルーは仲間であって、家族であって、みんな良い人達だと理解していても、人見知りの激しい私にはまだ気軽に話したり、接したりする事は出来なくて・・・
でも、今回は、比較的治安の良い島だから1人で行動する予定
「はい、今回の島は1人で上陸しても良いんですよね?」
「良いけどねい・・・一緒に周るかい?」
「・・・・・・・・・・・・はい?」
マルコ隊長、何て言った?!
一緒に?!
誰と誰がっ!!??
「ルナの事だからどうせ本屋がメインだろい?俺も本屋に行くし良いだろ」
「えっ、いやっ!あのっ!」
アタフタとしているうちにマルコ隊長に手を引かれて下船してしまった・・・
どうしようっ
いつも1人で下船している私は他の人と一緒に出かける事になれていない
しかも、その相手がマルコ隊長っ!
落ち着いて買い物なんて出来るはずがない・・・と思っていたのに・・・
「また、沢山買ったねい」
立ち寄った本屋がたまたま医学書を多く揃えている本屋だった
読んだこともない本が沢山あって・・・
「・・・なんかすいません」
本屋に入った途端、マルコ隊長の存在を忘れて、ひたすら本に集中していた私・・・
時間はとっくにお昼を過ぎ、日が沈んでしまっていた・・・
「クククっ。ルナが頻繁に食事を食べ損ねる理由が分かったよい」
・・・船にいる時も仕事や調べもの、読書に集中して食事を食べ損ねる事が多々ある
普段は1人だからそういうのも気にしなくて良いんだけど・・・
「ほんと、すみません。マルコ隊長、お腹空きましたよね・・・?」
集中すると周りが見えなくなるのは私の悪い癖だ・・・
とうとうマルコ隊長を巻き込んでしまった・・・
「そうだねい・・・ちょっと早いけど、夕飯にするか」
本は後で部下に取りに来させるから・・・とマルコ隊長は私の手を引いて本屋を出た
「あ・・・あのっ・・・マルコ隊長っ・・・手っ・・・」
マルコ隊長の大きな手がっ!
ヤバいっ!手汗がっ!
「ん?ああ、治安が良い島をはいえ、日が沈めば酔っ払いも増えてくるからねい。酒場までこのままで行くよい」
そう言ってマルコ隊長は私の手を引いてスタスタと歩き出す
その途中
「あっ・・・」
「どうかしたかい?」
あるお店のショーウィンドウに目がいったが・・・
「いえ、何でもないです」
これ以上マルコ隊長を煩わせるわけにはいかないしね・・・
そう思って、大人しくマルコ隊長について行った先は・・・
「珍しいな~。ルナが飲み屋に来て俺らと一緒に飲むなんて」
「・・・・・・・・ソウデスネ」
白ひげ海賊団のクルーでほぼ貸切りになっている飲み屋
なんだ・・・
2人で・・・じゃなかったんだ・・・
期待したわけじゃないけどさ・・・
普段は気さくに話しかけてくれるマルコ隊長は白ひげ海賊団一番隊隊長
私なんかが釣り合う相手じゃない
分かっているのに・・・
無謀と知っても・・・好きだった
【確かに恋だった様】よりお題拝借
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