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マルコはすぐにオヤジ様に報告してくれた。
オヤジ様は大事に娘に手を出したとマルコに拳骨を落としたが、笑って私達を祝福してくれた。
サッチ達にも散々からかわれたけど、とっても喜んでくれた。
マルコと気持ちが通じ合った16歳の春。
島に上陸した時は2人でデートをした。
初めて手を繋いだ時は2人とも真っ赤な顔をして歩いているのをサッチに見つかってからかわれた。
初めてキスをした翌日、恥ずかしくてマルコの顔を見れなくて、避けてしまって困らせた。
初めて喧嘩をした原因はマルコのヤキモチだった。
新しく入ったクルーと仲良くしていると怒られて、何で怒るのか分からなくて、喧嘩になった。
サッチとイゾウがヤキモチだと教えてくれて、マルコが可愛いと思ったのを覚えている。
その日はマルコが大好きだと、マルコだけしか見ていないと沢山伝えて、沢山キスをした。
16歳 7月7日
私の全てがマルコのものになった。
お互い初めてで大変だった。
凄く痛くって、泣いちゃったけど、マルコは優しかった。
優しき抱きしめて、愛を囁いてくれるマルコが愛しくてたまらなかった。
幸せすぎて泣いたのを覚えている。
この年のマルコの誕生日にシルバーリングをプレゼントした。
不死鳥とオヤジ様をモチーフに青のグラデーションが伸びるシルバーリング。
島に降りた時、職人さんに頼み込んで作り方を教えてもらって自分でデザインして、自分で作った。
マルコは泣きそうになって喜んでくれた。
次の私の誕生日には綺麗なアクアマリンの指輪をくれた。
本当に幸せだった。
この幸せがずっと続くと思っていた。
忘れていたんだ。自分達が海賊だって事を。。。
17歳 7月7日
食料を補充するために立ち寄った島で、たまたま巻き込まれた。
小さな村を襲っていた山賊たち。
私は自分がなにも出来ない事も忘れて駆け出した。
子供が襲われていたからだ。
武器も持っていない私は自分を盾にして守る事しか出来ず。。。
体に衝撃を感じて意識が無くなった。
意識がなくなる直前にマルコの声が聞こえたような気がする。。。。
「ラン!ラン!」
「マルコっ!落ち着け!すぐに医者を探してくる。サッチ!村に必ず医者がいるはずだ。探すぞ!」
「ああっ!」
「マ・・・・ルコ?」
「「「ラン」」」
「ラン、自分の能力で治せるか?」
私のチユチユの実は自分自身の傷は治せるが、体力がないと無理だ。
しかも。。。
もう手遅れだと思う。
首を横に振るとイゾウが悲しそうな顔をしてサッチと医者を探してくると言い、去っていった。
もう時間がない、伝えなきゃ。
きっと最後の力なんだろうな。
痛みも薄れてきた。
「マルコ。。。ご・・・めんね?たく・・・さんのあい・・・じょうをありが・・・とう。
しあわせ・・・だった」
「まだだよい。これからまだまだ幸せになるんだよい?まだまだ愛してやりたいんだよいっ!
オレを一人にするなっ!たのむから!」
泣かないでマルコ。
本当に、本当に愛してた。
愛した人を置いていくのは辛い。
でも、マルコは一人じゃない。
みんながいるから大丈夫。
「マルコっ!医者を連れてきた!ラン、頑張れよっ」
「ラン、しっかりしろ!」
サッチ・・・
イゾウ・・・
「サッチ・・・イゾウ・・・。あ・・・りがとう。マルコを・・・おね・・・がいね?」
もう無理そうだ。
眠ってしまいそう。。。
最後の力を振り絞った。
「マルコ・・・。アイシテル。ず・・・っと」
「っつ、オレも・・・アイシテル」
マルコの唇が冷たくなり始めた私の唇を温めた。
私が最後に感じた温もりだった。
ありがとう。
ありがとう。
本当に幸せだった。
私の17年の短い生涯はここで終わった。。。。
はずだったのだが!!!!!!
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