第二十一話
夢小説設定
この小説の夢小説設定マルコ落ち夢小説です。
マルコ&エースの逆トリ&幼児化から始まります。
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目を開けると・・・
ここは・・・医務室・・・
じゃあ、あれは夢?
違う、あれは私が知っている未来だ。。。
この世界に来てからずっと頭に引っかかっている事があった。
でも思い出せなかった。
全部思い出した。
マルコとエースが私達のいた世界からいなくなった後に知った事。
サッチが殺され、サッチを殺した人物をエースが追い、捕まり処刑される。。。
それを助けにいったオヤジさんも死んだ。
マルコは生きていたけど、きっと彼は一番辛かったはずだ。
ここに来てマルコを見ていたら、彼がどれだけこの船をみんなをオヤジさんと大事に思っているか分かる。
大事な兄弟を失い、父親を失い、船を失い。。。
残されたマルコ。
優しくて、強い彼はどれだけ自分を責めるだろうか。
きっとそれすら隠して、残されたクルーを引っ張っていくだろう。。。
きっと一人で背負っていくだろう。。。
そんな思いをさせたくない。
そうだ、もしこの世界に来る事が出来たらそれを防ぎたいとリンと話していた。
何故忘れていたんだろう。。。
「ラン?目が覚めたのね?」
ナースのアリスが私の意識が戻った事に気づいた。
「ア・・・リス?」
「気分はどう?」
「・・・・・大丈夫」
そういう私にアリスは溜息をつきながら、他のナースに船医とマルコを呼びに行くように指示していた。
私とリンは事情があり、何度か医務室に世話になっていた事からナースとは仲良くなっていた。
その中でも私はこのアリスと何となく気が合った。
船医が来て、寝ている間に診察はしてくれていたが、再度問診と診察をしてもらって、特に異常はないが、軽い貧血と寝不足、ストレスいう事で、様子を見る事になった。
寝ている時からしていた点滴も終わって外してもらっている時にマルコとエース、サッチ、リンがやって来たが、あまりの騒がしく入って来たのでマルコとリン以外は外に出された。
「ラン、今日はこのまま部屋に戻っても大丈夫だそうよ?念のため、明日もう一度診察を受けてね?」
「ありがとう。アリス」
「マルコ、リン、心配かけてごめん」
「急に頭を押さえて苦しみだしたから、驚いたよい。。。本当にもう大丈夫なのかい?」
「うん、大丈夫だよ?マルコ。リン?そんな顔しないでよ」
マルコの隣に立って、泣きそうな顔をしているリンの頭を撫でた。
「さっ、部屋に戻ろう?」
出来るだけ元気だという事を二人に伝えたくて、いつもよりも明るく、笑顔で言ったんだけど。。。。あまり効果はなかったようで。。。
「マルコ・・・自分の足で歩けるんだけど・・・」
部屋に戻るという私を何故か横抱きにして歩き出したマルコ。
これって・・・いわゆるお姫様抱っこだよね??
横抱きをお姫様抱っこと認識してしまうと余計に恥ずかしくなるっ。
「本当に降ろして!恥ずかしい!」
マルコの肩越しに見えるサッチ、エース、リンの呆れた視線と、通り過ぎていくクルー達の驚いた視線やニヤニヤした視線がイタイっ。
「こないだ、甲板で寝てしまった時もこうやって運んだよい?」
「あれは、私は覚えてないから良いのっ!」
今は完全にみんなの目が痛いし、マルコは近いしっ。
「ほら、もうすぐ部屋に着くから暴れるなよい。そんなにイヤならもう倒れない事だねい。」
心配したんだよい?
と耳元で言われて、驚いて体がビクッとなってしまった。
「ちょっ、心配かけたのは悪かったと思ってるよ。気を付けるから、だから耳元で話さないでっ!」
耳を押さえて睨みつけるとマルコは可笑しそうに笑っていた。
この状況はイヤだけど、辛そうな泣きそうな顔をして医務室に入ってきたマルコよりも、今みたいに笑っていて欲しい。
誰よりも優しいマルコが傷つくことがありませんように。。。
マルコを守る為に何をするべきか考えた。
部屋に戻り、リンと話をした。
リンも私ほどではないが、少しずつ思い出していたようで、私が話すとリンも全て思い出したようだった。
それから、私達は話し合った。
どうしたらみんなを救えるか・・・
まずはサッチの死を防ぐ事からだ。
おそらく、食料をどこかで補充した時にその食料の中に悪魔の実が混ざっていて、サッチが手にする事になったと思われる。
という事は・・・
取り敢えず、次の島に上陸して食料の補充をするまでは大丈夫そうだ。
上陸し、サッチが食料を補充するときに毎回気を付ける事にした。
それ以外にも沢山話した。
私達はみんなを助けたい、誰にも傷ついて欲しくない。
それだけを願った。
そして、その日はリンと同じベットで眠った。。。