悠久を漂いし孤高の浮き雲
【序章】
人は繰り返すという。何度も何度も
僕自身、それを何度も見てきたから納得できる
自分の決めたことを貫くものや、誤った道のまま、それが真だと信じて歩む者
前者であれば、聞こえはいいが、それすら違えば悪くなる一方だ
現に目の前で起こっているものは《それ》だった
──「どうしてファミリーに貢献しようとしないの?
ボンゴレに従順すれば、貴方達も復讐者から逃げなくても済むのに」
その言葉に無性に腹が立ったのは僕だけかと思いきや、もう一人いた
確かに《彼は》誰かに指図されるのを嫌い、常に自分の自由気ままな意思の元に動いていたから、予想は出来ていたが
「そんなにブサイクな顔をしているとせっかくの美形が無駄になるよ、六道」
目の前の《彼》が自身の武器であるトンファーを指の上で弄びながら口を開いた
《彼》──基、雲雀恭弥は旧知の仲でありながらも、真意は分からない
「未だに君の考えていることは僕に理解不能です
何故、君はあの女を野放しにしておくんです?君ならばすぐに殺すこともできるでしょう?」
「別に。ただの興味さ
僕や六道が消えてどんなマフィアにするのか、ってね」
「ただの仲間割れでしょう。火を見るより明らかです」
ボンゴレはとある女の寵愛を受けようと躍起になっている
ならば、周囲の状況など露知らず。ただ目の前の対象にだけ執着をする
「執着というものは、なんて愚かな心情でしょうか。僕には理解できない感情の一つですよ」
「執着ってたまにはいいものさ。例えば身内に執着
それは楽しいよ?」
「……どうせ彼らのことでしょう?
で、君は趣味の3重生活は止めたんですか?」
「うん。別に《雲雀恭弥》としてボンゴレに属しててもよかったけど、あれだけ馬鹿だと面倒くさいし
あれの相手をするくらいなら、君の頭のそのフサを引っこ抜くさ」
「……どういう意味で?」
「もののたとえだよ。で、君は交渉できたわけ?」
「えぇ、しましたよ。わざわざ、あのシスコンに交渉させていただきましたよ
アレン・ウォーカーに神田ユウ、リナリー・リーとラビを本部に留めておくように、とね」
「さすが元帥。じゃあ、早速ロードを連れて向かおうかな」
そう告げて僕の目の前から去っていく雲雀恭弥
普通は相容れない存在のはずであるノアの一族とエクソシストが対立しないのは、雲雀恭弥の立ち位置によるものだった
ノアにも属し、教団にも属す異端の存在
家族や身内を尊ぶ双方にとっては諸刃の剣でもある
いつ牙を剥くか分からない。だが、身内を無くすのは惜しい
その思いから対立を止めたのはいつからだっただろうか…
「そんなこと、今はどうでもいいですがね…」
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人は繰り返すという。何度も何度も
僕自身、それを何度も見てきたから納得できる
自分の決めたことを貫くものや、誤った道のまま、それが真だと信じて歩む者
前者であれば、聞こえはいいが、それすら違えば悪くなる一方だ
現に目の前で起こっているものは《それ》だった
──「どうしてファミリーに貢献しようとしないの?
ボンゴレに従順すれば、貴方達も復讐者から逃げなくても済むのに」
その言葉に無性に腹が立ったのは僕だけかと思いきや、もう一人いた
確かに《彼は》誰かに指図されるのを嫌い、常に自分の自由気ままな意思の元に動いていたから、予想は出来ていたが
「そんなにブサイクな顔をしているとせっかくの美形が無駄になるよ、六道」
目の前の《彼》が自身の武器であるトンファーを指の上で弄びながら口を開いた
《彼》──基、雲雀恭弥は旧知の仲でありながらも、真意は分からない
「未だに君の考えていることは僕に理解不能です
何故、君はあの女を野放しにしておくんです?君ならばすぐに殺すこともできるでしょう?」
「別に。ただの興味さ
僕や六道が消えてどんなマフィアにするのか、ってね」
「ただの仲間割れでしょう。火を見るより明らかです」
ボンゴレはとある女の寵愛を受けようと躍起になっている
ならば、周囲の状況など露知らず。ただ目の前の対象にだけ執着をする
「執着というものは、なんて愚かな心情でしょうか。僕には理解できない感情の一つですよ」
「執着ってたまにはいいものさ。例えば身内に執着
それは楽しいよ?」
「……どうせ彼らのことでしょう?
で、君は趣味の3重生活は止めたんですか?」
「うん。別に《雲雀恭弥》としてボンゴレに属しててもよかったけど、あれだけ馬鹿だと面倒くさいし
あれの相手をするくらいなら、君の頭のそのフサを引っこ抜くさ」
「……どういう意味で?」
「もののたとえだよ。で、君は交渉できたわけ?」
「えぇ、しましたよ。わざわざ、あのシスコンに交渉させていただきましたよ
アレン・ウォーカーに神田ユウ、リナリー・リーとラビを本部に留めておくように、とね」
「さすが元帥。じゃあ、早速ロードを連れて向かおうかな」
そう告げて僕の目の前から去っていく雲雀恭弥
普通は相容れない存在のはずであるノアの一族とエクソシストが対立しないのは、雲雀恭弥の立ち位置によるものだった
ノアにも属し、教団にも属す異端の存在
家族や身内を尊ぶ双方にとっては諸刃の剣でもある
いつ牙を剥くか分からない。だが、身内を無くすのは惜しい
その思いから対立を止めたのはいつからだっただろうか…
「そんなこと、今はどうでもいいですがね…」
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