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憂いを持つ優しき鬼による終焉

「……っ、はぁ……っ、はっ……!」


綱吉と江波の交戦が始まって数十分。銃を片手に左腕から血を流して江波は息を切らしていた


「もう終わり?……みんなを守ると決めて修行をしたんじゃないの?」


綱吉は自分がボロボロになって家に帰ってきたところにリボーンがこう言っていた


──ナミはファミリーを守る為に修行してるのにお前は何もしてないのか



「私は別に鍛練なんてしないわ……!だってファミリーはボスを守るんだから…っ」


「取り違えてるよ、ナミ
ボスはファミリーに守られるんじゃない。ボスが守るんだ
友達を親友を大切な仲間を──」


「違う……!」


「違わない。それにボスじゃなくてもそれは変わらない
恭弥も冥識のお兄ちゃんや凪、緋志と時刻に風、出夢に理澄、人識兄に双識のお兄ちゃんに軋識のお兄ちゃん、曲識のお兄ちゃんや舞織のお姉ちゃん。潤ちゃんや友、真心ちゃんや崩子に萌太、いーくんに子荻ちゃんや玉藻ちゃん、姫ちゃん……みんなみんなオレの大切な人達だ。みんなを守りたい。愛したい
その想いは今でも変わらない。守られるより守りたい、愛されるより愛したい、嫌われるより嫌いたい、いつまでも十字架を背負う覚悟がある」


一度目を閉じて語りかけるように徒然と言葉を連ねていく
次に目を開けた時は闇に光る真紅の双眸



「大好きだったよ、大切なオレの唯一無二のお姉ちゃん」



綱吉は6本のナイフを一度に投げた



ザシュッ!




1本は脳天に、2本は両腕に、2本は両足に1本は心臓を貫いていた


「ナミがオレを嵌めて得たものは愛情なんかじゃない。みんなの同情なんだ……」


江波の虚ろな目を閉ざしてから亡骸を見下ろして悲しげに紡がれた
ナイフを抜き取って綺麗に刃を拭ってから綱吉はホルダーへと収めた




沢田江波、処刑完了
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