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憂いを持つ優しき鬼による終焉

「次は、獄寺隼人……だったか。久しぶりに枷を外すのも悪くない」


そう言いながら一歩前に出た曲識が持つものは普段のマラカスではなく、ファゴットだった


「……楽器つーことは骸みてぇなものか
だったら、怒濤の攻撃を見せてやる!」


手にダイナマイトを構えてタバコで点火していき曲識へと投げた


「誰が冥識と全く一緒だと言った。僕は──」


ブォーッ!


1つだけ吹くと響き渡った低い音。同時に獄寺が吹き飛ばされ校舎の壁に激突する
獄寺は何が起こったのか全く理解できずに目を白黒させた


「普通ならばお前は僕の殺戮対象ではない。だが碧識に忠誠を誓うと言っておきながら裏切った
だから《少女趣味》ではなく、この楽器で零崎を始めるのも、悪くない…」


「今、何が……」


「考える暇もなく僕の一方的な演奏を聞いてもらおう

作詞作曲、零崎曲識
作品No.40──ジャングルジム」


サァッ──……


曲識がファゴットを吹くが鳴ったのは風の音。しかし、その刹那──


ブシャアッ!!



「なっ…………ぁ……?」


「鎌鼬のようなものだ。傷は浅いが正確に血脈を捉えているから出血で死ぬだろう
後悔しながら逝くのも悪くない」



獄寺隼人、処刑完了
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