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憂いを持つ優しき鬼による終焉

「……碧識君」


「双識の、お兄ちゃん……気にしないで。もう始まってしまったものは止まらないから」


「分かったよ。さぁ、人間試験を受けるまでもない君に一方的な虐殺を惨殺を惨劇を残虐を抹殺を拷問を残酷を行おう」


双識は自身の二つ名にもなっている《自殺志願》を取り出して二つの刃物へと変え両手に持った
その行為に山本は時雨金時を構える


「やるしか、ないのな」


「うふふ、君はどうして碧識君を信じなかったのかな?」


「は?そりゃ……ナミの奴が泣いてたから……」


突然の質問にしどろもどろになりながらも山本は答えると双識はわざとらしく首を傾げた


「ふむ。それならば、碧識君が泣いていたら君はどうしていたんだい?」


「そんなの、」


「碧識君を選んでいたとしても君たちは沢田江波には手を出さないだろう。その理由は女の子だから、と言わないでくれよ?」


「───っ!」


「その様子だと図星みたいだね。君たちの思っていることはれっきとした差別だよ。《女の子だから守らなきゃいけない》《男の子だから怪我をしても平気》《女の子はか弱いから泣くのは仕方ない》《男の子だから強くなきゃいけない》そんなのは全て差別なんだよ
確かに女の子と男の子に違いはあるけれども結果的には平等なんだから差別はいけない。況してや、それが碧識君が咎められた理由となると赦せないね」



「……っ、」


双識から発せられる殺気に山本は立っているのも苦痛に感じていた


「拷問は得意ではないから私はただいつものように不合格者を惨殺しようか」


うふふ、と1つだけ笑って眼鏡の奥を紅く光らせて素早く山本の心臓を捉えた


ザシュッ!!


ゴトッ……





「さぁ、ご褒美には何を貰おうかな。ハグもいいけれど一日オプションつけ放題とかどうだろう。いやいや、それならば冥識君や匂宮の子供に何をされるか分からないな
やはりここは大人しくハグか抱っこ、おんぶのどれかから選んでもらうとしよう」



山本武、処刑完了
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