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憂いを持つ優しき鬼による終焉

「では手始めに僕から行きましょうか」


「頑張ってね、冥識のお兄ちゃん!」


「えぇ。可愛い弟の為にこの武器を奮いましょう」


いつものように特徴的な笑みを浮かべながら骸はグラウンドの中心へと歩いていく



「極限に江波や京子を傷つける奴は許せん!」


「信じるものの大きさが違うことに未だ気づかぬとは……
とりあえず、いつものように始めましょうか



──零崎冥識。冥界に迷わせ、明るい未来を砕き、命を貰いし我が名に恥じぬよう全身全霊を以て、零崎を開幕致しましょう」


宣言すると骸は普段の三叉槍ではなく藍色の持ち手の鈴を取りだした
一方、了平はいつものボクシングのポーズの構えをする


「むっ、そんなもので戦うつもりとは……嘗められたものだな。先制だ!」


「クフフ、そんなもの…ですか。僕の二つ名にもなっている《幻想隘路》を身をもって知るといい」


シャラン……!



「──両腕を降ろしなさい」


間合いを詰めようとする了平が駆け出すと骸は静かに言い放つ
すると了平は指示された通りに両腕を降ろしてしまう。自我とは関係なく動く体に了平は驚きを隠せなかった


「なっ……!!」


「思い通りに動かないでしょう?今の君は僕の支配下ですから動かそうとしても無駄ですよ
君の意志とは無関係に動きますからね
では始めに……

右腕で両足と左腕の関節を砕いてください」


「(そんなこと、できるわけ……!)」


江波ができないと言わんばかりに顔を険しくしたのを見て骸は嘲笑った

その刹那────



バキバキバキバキ……!!


「ぐぁぁぁあぁぁあ!!、ぁぁあ!!」



悲痛な叫びを耳にして全員が息を飲んだ


「「~~っ!?」」


「クフフ、自我を持ちながら自分で自分の関節を砕くのはどのような気分ですか?」


「ぅぐ……っ、」


「内蔵を抉って貰おうと思いましたが、興が削がれました。今後の反応も見てみたいですしね
特に──家族の死を目の当たりにした者の末路などをね」


恍惚の笑みを浮かべた骸に了平はこの先に何が起こるのか察したのか青ざめた


「京子に手を出すな……!極限にザシュッ!



ゴトッ……


「思わず殺してしまいました。誰であろうと逃がすつもりはありませんよ
僕達、零崎を敵に回したのですから」




笹川了平、処刑完了
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