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「……濡衣、憑依」


風が一人で、ある場所へと繋がる廊下でぴたり、と足を止めたかと思うと空中に向かって呟いた


「何ですか、風」


「終わりましたか、あの二人は」


「はい」


「……では、続けて撮影をお願いします。これから主の為に久しぶりに体を動かしますしね」


「分かりました」


「私は何をすればいいんです?」


「憑依はこの門外顧問にいる残党を一人残らず、完璧に抹殺を」


無表情のまま風は淡々と言葉を続けていく
そこには物腰柔らかな彼の面影は無く、《闇口》としての彼の冷酷非情な表情だけが浮かんでいた


「承知、先代の首領様」


闇口の姉弟はそれぞれの持ち場へと向かい気配が消えたのを確かめてから自動ドアの前に立った
シャッ、と音を立てて開かれたドアの向こう側に立った彼らは喫驚の表情を一様に見せる



「こんにちは、門外顧問トップ。そして、久しぶりですね―――ラル・ミルチ」



「「「「!!?」」」」


「なぜ、ここにいるのか、という照会は受けませんよ
私は主人である碧識様の為にここにいるだけなのですから」


「主人、だと…?貴様が主人と呼ぶ者がいるというのか!」


「えぇ。主人を作らなければ私の存在は何と形容すればよいのでしょうか
一介の奴隷として私は貴方達と敵対します」


「何だと!?
一つ、気になる事がある

──なぜ、元の姿に戻っている」


「ラル、これがアルコバレーノの本当の姿だっていうの?」


「……そうだ。だが、俺の知っている情報は武道の達人であり、中国の武道大会で3年連続の優勝者というだけだ」


「所詮、表でのお遊び程度ですがね。ここにいる門外顧問とラル・ミルチはこの苗字に聞き覚えがあるでしょう──《闇口衆》」


風は嘲笑を向けながら問いかけると家光とラルの顔が少しずつ青ざめていく


「殺し名第二位、己がこれと決めた主君のためなら、どんな行為にもおよぶ《暗殺者》……風、お前がそうだと言うのか」


「はい。私の主君は門外顧問、貴方の息子である沢田綱吉様ですよ」


「な、何だと……!?ツナが!?」


「えぇ。零崎碧識という名前も持っていますが……
それと、綱吉様から伝言を預かっています


【父さんなら信じてくれるって思ってた。家族だから気付いてくれるって信じてた。父さんのこと、大好きだったんだ
オレを愛してくれた。だからオレは表にいることが出来て友達もできてそれなりに幸せだった
でも、その信用を裏切った。だから、オレも拒絶します

沢田家光さん、沢田江波の言う言葉ばかりを信じたこと。悔やんでください

さようなら。零崎碧識】」





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