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「ゆらぁ……りぃ……」


髪型を散切りにし、ズタズタに切り裂かれたセーラー服に身を包む少女は頼知とは違うフロアを歩いていた


「やっと見つけましたよ、《闇突》」


おぼつかない足取りで目的も無く進んでいた少女、玉藻の歩いた跡には屍が羅列していた
それらを一瞥してから風は玉藻の目の前に立つ


「あれぇ……?風さん……
でも、赤ちゃんじゃ、ない……」


「えぇ。策士から許可を貰いました。この部屋の奥に、バジリコンという少年がいます。彼の相手をお願いしますね」


「男の子……?」


「はい。刀兼用のブーメランを使用するので分かるはずです
邪魔が入っても、最愛の弊害になるならば……」


「えへへ~……ずたずたぁ」


「……そうです。それと、防毒面を渡しておきます
奇野の毒幕がうっすらと張りますので危険ですから」


防毒面を渡すと玉藻は右手に持つ二刀のナイフを床に置き防毒面を装着する
それを確認して風は再びその場から姿を消した


「(さて、次は私ですね
最愛の為とあらば、かつての同胞をも欺き、終わらせましょう。暗殺者として)」









「ゆらぁりぃ……ずたずた……」


「な…っ!こ、これは……一体……!」


玉藻が風に指示された通りに向かった部屋では少年が玉藻を視界に移して絶句した


「……ブーメラン、の男の子……ば、ば…バジェット……じゃないや。……バジリコン……?」


「なぜ、拙者の名を……!おぬしは何者ですか!!」


「えっとぉ……わたし、は…なんだっけ……?西条…玉藻……」


「なぜおぬしのような者がこの場所に来ているのですか!!」


「……ゆらぁりぃ…
あなた、最愛の…味方?」


「最愛……?」


「吉宗、じゃあないや…綱吉くんの、敵……?それとも、味方……?」


小首を傾げて玉藻は訊ねるとバジルは即答した



「沢田殿は江波殿を傷つけた!許せません!!」



──否、言ってしまった



「……。じゃあ……遠慮なく……」


玉藻は今までの行動から一変して地面を蹴り片手に持つグリフォン・ハードカスタムを身体の前へと出した

間一髪でブーメランで受けとめるバジルに次はエリミネーター・00をバジルの腹部へと叩きつける


「ぐっ……!」


「……ずたずた……最愛を、苦しめた……。許さない」


最後ははっきりと言い切り腕を交差させて玉藻はバジルへと突っ込んだ
ブーメランで応戦するもののバジルは防戦一方だった


「ま、負けるわけには……!」


「あなたは、勝てない……信じるものの、大きさが違う」


「信じるもの……?」


「嘘よりも本当を信じる……友達を、信じる」


玉藻は姿勢を低くしたあと足払いをするとバジルは姿勢を崩し、背後へと身体が傾く
それを彼女が見逃すはずがなく────両刀がバジルの首を捉える



「終わり………」



ズシャッ!!


ゴトッ――……






《門外顧問》バジル、処刑完了
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