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要請は貴方の無事だけ

「ツッ君ー、お友達よー?」


「えっ…?友達……?」


おやつのプリンを食べていると母さんの声が玄関から聞こえた
ナミは友達と遊びに行ってる
玄関に向かえば待っていたのはあの時点で友達…とは言い難かった恭弥が仏頂面で立っていた


「…どうして、オレの家が……」


「調べてもらった。これ…」


母さんは洗濯物があるとかで奥に入って行ったため二人きりになった時、目の前に差し出されたのは紙袋
受け取って中身を見ればラッピングされた袋となくしたはずのボロボロのキーホルダーが入っていた
ラッピングされた方を見れば出てきたものは全く同じキーホルダーだった


「な、んで……」


「見つかったから、渡そうと思ったんだけどボロボロだったから新しいのを買ったんだ。お気に入りだったんでしょ?」


「う、うん……っ。ありがとう!!」


「やっぱり、笑った方がいいね」


「お、お礼に何か…!」


「別にいいよ。そんなの
僕が探したかっただけだし…」


「そんなわけには!!」


「……じゃあさ、お願い…聞いてくれる?」


「も、もちろんです!」




この瞬間、世界が変わったんだ



「友達に、なってよ」



返す言葉には一つしか選択肢がなかった



「もちろんです!!」


それからナミにバレないように家を抜け出しては恭弥とたくさん遊んだ

4年後にオレの世界は変わるどころか反転した


ボンゴレと敵対するマフィアに誘拐されかけた時──零崎に覚醒してしまった
その現状を呆然と見つめている視線に気付きそちらに振り向くと恭弥が立っていた


「……綱吉が…零崎に……」


「恭弥…お、オレ……っ」


「綱吉が悪くないのは知ってる。……仕方ない」


携帯を取り出してどこかに掛けはじめた


「あ、出夢。確か零崎に友達がいるとか言ってたでしょ?紹介してよ
別に恋人だとかいう冗談、どうでもいいから早く。じゃあ、僕の家につれてきて。バイバイ」


「??」


「…為ってしまったものは仕方ないから、僕の紹介もしないとね…
雲雀は仮の名前で本名は匂宮恭弥」


「におうの、みや……?」


「殺し屋だよ。…でも、知ったなら僕に近づかないことだね」


突き放すように言われた言葉。でも嘘だとすぐに分かったし、何より…離れたくなかった


「嫌だ…!恭弥は恭弥だよ!!雲雀でも匂宮でも関係ない…オレの大切な友達で大切な…家族で……っ」


「……綱吉、でも」


「オレだって、殺しちゃった…。だから、恭弥さんと同じだよ
だから、


これからも友達として…一緒にいて欲しいな…」


「……綱吉、僕は…綱吉に酷いことするかもしれない」


「うん…」


「綱吉を悲しませるかもしれない。傷つけるかもしれない」


「うん」


「それでも──友人として認めてくれるの…?好きになってくれるの…?」


「もちろん!!」


「僕が…闇口だったらよかったのに……
これからもよろしく」


一般人だったオレと殺し屋の恭弥との人間関係は変わることもなく
殺人鬼と殺し屋の奇妙な親友関係として継続している



(狂っていても、依存していても親友は親友
だから君の無事を誰よりも強く願います…)
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