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要請は貴方の無事だけ

「ぅ……ひくっ……ぅぇ…」


六歳の頃、オレは川原で顔を俯かせて泣いていた
あの頃から泣き虫だった。今でも変わらないが…そのせいでよく出夢や潤さんに怒られて殴られたから余計に泣いた。悪循環だったけれど…
双識のお兄ちゃんには泣き顔は撮影されるし軋識のお兄ちゃんと曲識のお兄ちゃんには宥められるし舞織の姉や人識兄には笑われるし……
閑話休題。泣いているのには理由があった
お気に入りのキーホルダーをなくしたから。駄々を捏ねて母さんに買ってもらってとても大切にしていたものだった


「何、泣いてるの」


それが開口ならぬ邂逅一番の言葉だった
見上げればあまり年の変わらないつり目の男の子。第一印象は恐かった
だからかすぐに泣いてしまった


「ふぇ……っ……」


「泣かないで話してごらん。つか話せ。不愉快だ」


「……っく、キーホルダー……落としちゃ……っ…」


「どんなキーホルダー?」


「ぅえ………」


「特徴とか、大きさとか…一緒に探すからって言ってるの」


「……くまで、小さい……キーホルダー……」


一緒に探してくれると遅れて理解すると特徴を簡潔に説明した
彼は──恭弥は茂みを漁りはじめオレも一緒にもう一度探した
でも六歳の小さな手のひらにも収まる程の小さなキーホルダー。簡単には見つからなかった


「…どうしよう……」


「もう暗くなってきたね。送るよ。家はどこ」


「こ、ここで大丈夫です…あの、ありがとう…ございます…!」


「…そう。名前」


「へっ?」


「だから、名前。聞いてるの」


「さ…沢田綱吉です…!」


「綱吉、か。名前負けしてるんじゃない?」


「う……っ
えっと…名前は…?」


「に…いや。雲雀恭弥…」


「雲雀さん、ありがとうございました!!」


笑えば外方を向かれたことにショックを受けていると後ろから母さんの声が聞こえて駆け出した
オレはもう会うことは無いと思っていた
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