修行1日目
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『ルッチ~俺、一人で歩けるぜ。降ろせ~』
部屋を出てからも忍はルッチの腕の中で暴れ続けていた。
「うるさい、黙れ。大人しくしていろ。」
ルッチが一喝すると、不満げだが彼女は大人しくなった。彼の強さや怖さは、ちゃんと覚えていたのだろう。
そのまま部屋につき、ソファーに座らせる。
「お前、酒はもう飲むな。」
『別に飲みたくて飲んだ訳じゃないぜ?飲まされた。』
その彼女の一言に、あいつらかと思い当たる節があった。今後注意しておかねばなるまいと、ルッチは深くため息をつく。
「今日はもう寝ろ。明日も修業だ。」
『俺は寝ないよ~寝れないから。』
軽く彼女が言い放った一言に、ルッチは疑問を抱いた。何かが心にひっかかる。が、それが何であるのかわからない。
(…………まあいいか)
少し思案したルッチは、すぐにその思考を手放した。どうせたいしたことではあるまい。
ルッチは、ぐいと忍の頭を自分の肩に寄せ、彼女の目元を己の大きな掌で覆うと、自分も目を閉じた。