ほぼネームレス小説ですが、たまに名前を呼んでもらえます
短編夢
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今日の部活は実戦形式だ。平部員の俺がレギュラーと対戦する機会は珍しくて燃える。
ライン狙いのロブを打つ。ネット際の丸井が玉を追いかけ、高く跳んだ瞬間。
「おわっ!」
突風が吹き、ボレーはあえなくアウト、さらに丸井が空中でバランスを崩す。大きな音を立てて丸井が転がる。
「大丈夫か?」
「いって、頭打った」
「見せて」
座りこむ丸井の手を掴み、力づくで引いて立たせる。勢いあまって俺にぶつかる丸井を抱きとめて、打ったという後頭部を撫でる。コブにはなっているが、外傷はないようだ。
それにしてもこいつ甘ったるい匂いすんな。ガム食いすぎだろ。安心しつつ呆れつつ丸井を見ると、なぜか顔を真っ赤にして俯いている。はて。
「丸井?」
「……ガム飲み込んだ」
「は?何してんだよ」
「うっせ、続きやるぞ」
「え、でも休んだほうが……」
「いらねーよ!」
何急に怒ってんだこいつ。訳わかんね。でもまあ、試合を続けられるなら俺としてもありがたい。次こそ絶対コートに入れてやる。
* * *
2「甘い」「突風」「飲み込む」
お題元
ライン狙いのロブを打つ。ネット際の丸井が玉を追いかけ、高く跳んだ瞬間。
「おわっ!」
突風が吹き、ボレーはあえなくアウト、さらに丸井が空中でバランスを崩す。大きな音を立てて丸井が転がる。
「大丈夫か?」
「いって、頭打った」
「見せて」
座りこむ丸井の手を掴み、力づくで引いて立たせる。勢いあまって俺にぶつかる丸井を抱きとめて、打ったという後頭部を撫でる。コブにはなっているが、外傷はないようだ。
それにしてもこいつ甘ったるい匂いすんな。ガム食いすぎだろ。安心しつつ呆れつつ丸井を見ると、なぜか顔を真っ赤にして俯いている。はて。
「丸井?」
「……ガム飲み込んだ」
「は?何してんだよ」
「うっせ、続きやるぞ」
「え、でも休んだほうが……」
「いらねーよ!」
何急に怒ってんだこいつ。訳わかんね。でもまあ、試合を続けられるなら俺としてもありがたい。次こそ絶対コートに入れてやる。
* * *
2「甘い」「突風」「飲み込む」
お題元