こんにちはブラック本丸。私はただの迷子です。
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屋敷に上がると直ぐに部屋が沢山見えてきた。何の部屋なのか分からないが思っていた以上に荒れているわけではなく、ただ埃が積もっているだけであった。しかし、何かが違う。名前はよく分からない違和感に眉を顰めた。お屋敷ってもっとこう…木の暖かみを感じる様な色じゃなかったっけ?
床の色が何かおかしい。普通なら色は統一されているはずだが、所々色が変色していた。老化したからかと思ったが部分的過ぎるのだ。そう、まるで何かが飛び散った、落ちた様な跡。そこまで考えて名前はハッとした。もしかして血…?ゾッとした悪寒が背筋に走った。もしかしなくても自分はやばいところに居るのではないか。此処で名前は、自分の状況が思っていた以上に危ういのではないかと思い始めた。これは慎重に進まなければならない。もしかしたら何かと遭遇してしまうのではないか。
先程よりも更に気を引き締め、息を殺し、左側の廊下に足を進めた。縁側のようで外が見えたからだ。だが、その前にまだ確認していなかった部屋があったのでそちらの確認を先にすることにした。まず、耳を澄まし何かいるか素人ながらも探ってみた。そして、障子をスッと静かに少しだけ開けた。名前は覗いたことを後悔した。
部屋、恐らく大広間であろうこの部屋は血生臭い臭いで充満しており、部屋中に沢山の血が飛び散っていた。余りにも悲惨な光景に悲鳴を上げることも息を吸うことも出来ない。ただ目を名一杯開くことしか出来なかった。
暫くして脳が状況を理解し始めたのか少し冷静になり始めた。一度目をぎゅっと瞑りゆっくりと目を開く。よし、大丈夫。部屋の様子をみよう。この光景を見ることに身体が拒否反応を示してはいるが、仕方がない。こういう所に意外と掘り出し物があったりするのだ。
恐る恐る部屋に足を進める。畳は血を吸い込み過ぎたせいか、本来の若草色からかけ離れた色をしている。障子や壁も時代劇で見るような血飛沫が付着している。自然と眉が顰められる光景だが、足は前へと進む。
二、三畳程足を進めて名前は足元に違和感を覚えた。何かジャリジャリしてる。砂でもない感触に何だろうと思い膝を折って顔を近づけて見る。
鉄だ。それも何かの破片。何の破片だろうかと周りを見回して見ると…あった。
刀だ。
なぜ刀があるのだろうか。警察に許可を貰わなければ、銃刀法違反として捕まってしまう代物である。よく見ると周りには同じ様に折れた刀が沢山落ちていた。名前はよく分からないが恐怖心というものが込み上げてくるのを感じた。しかし、抑えなくてはいけない。私はまだ何も知っていないのだ。恐怖を感じるにはまだ早い。
何とか己を奮い立たせ、もう一度立ち上がる。そして一本一本、刀の状態を見て行く。これだけ刀があるのならば、一本くらいは折れていない刀も有るのではないかという考えがあったからだ。
柄というのだろうか、刀を握る部分の長さから見て、折れた刀は今のところ短刀が最も多い二十振り。次に長い刀が八振り。よく見る様な刀が十五振り。ちょっと大きい刀が四振り。大太刀が二振り。槍が二振り。薙刀が一振りといった感じだ。どうして似た様な刀ばかり折れているのかが気になる。そして、思った通り一本だけ折れていない刀が一振りあった。
白と黒の柄に黒い鞘、そしてオレンジの様な紐が付いている短刀だ。恐る恐る手に取り、鞘から少し刀身を出して見る。
綺麗…。
その刀身は刃こぼれがあり輝きが曇ってはいたが、何故か目を惹きつけられる。まるで魂が籠もっている様だ。
不思議な気配を感じたがそっと刀身を鞘に納める。ひとまずこの短刀は持っていよう。何か役に立つかもしれない。短刀を左手に携え、入ってきた障子から廊下へと戻る。あの折れた刀たちは後で供養してあげよう。
床の色が何かおかしい。普通なら色は統一されているはずだが、所々色が変色していた。老化したからかと思ったが部分的過ぎるのだ。そう、まるで何かが飛び散った、落ちた様な跡。そこまで考えて名前はハッとした。もしかして血…?ゾッとした悪寒が背筋に走った。もしかしなくても自分はやばいところに居るのではないか。此処で名前は、自分の状況が思っていた以上に危ういのではないかと思い始めた。これは慎重に進まなければならない。もしかしたら何かと遭遇してしまうのではないか。
先程よりも更に気を引き締め、息を殺し、左側の廊下に足を進めた。縁側のようで外が見えたからだ。だが、その前にまだ確認していなかった部屋があったのでそちらの確認を先にすることにした。まず、耳を澄まし何かいるか素人ながらも探ってみた。そして、障子をスッと静かに少しだけ開けた。名前は覗いたことを後悔した。
部屋、恐らく大広間であろうこの部屋は血生臭い臭いで充満しており、部屋中に沢山の血が飛び散っていた。余りにも悲惨な光景に悲鳴を上げることも息を吸うことも出来ない。ただ目を名一杯開くことしか出来なかった。
暫くして脳が状況を理解し始めたのか少し冷静になり始めた。一度目をぎゅっと瞑りゆっくりと目を開く。よし、大丈夫。部屋の様子をみよう。この光景を見ることに身体が拒否反応を示してはいるが、仕方がない。こういう所に意外と掘り出し物があったりするのだ。
恐る恐る部屋に足を進める。畳は血を吸い込み過ぎたせいか、本来の若草色からかけ離れた色をしている。障子や壁も時代劇で見るような血飛沫が付着している。自然と眉が顰められる光景だが、足は前へと進む。
二、三畳程足を進めて名前は足元に違和感を覚えた。何かジャリジャリしてる。砂でもない感触に何だろうと思い膝を折って顔を近づけて見る。
鉄だ。それも何かの破片。何の破片だろうかと周りを見回して見ると…あった。
刀だ。
なぜ刀があるのだろうか。警察に許可を貰わなければ、銃刀法違反として捕まってしまう代物である。よく見ると周りには同じ様に折れた刀が沢山落ちていた。名前はよく分からないが恐怖心というものが込み上げてくるのを感じた。しかし、抑えなくてはいけない。私はまだ何も知っていないのだ。恐怖を感じるにはまだ早い。
何とか己を奮い立たせ、もう一度立ち上がる。そして一本一本、刀の状態を見て行く。これだけ刀があるのならば、一本くらいは折れていない刀も有るのではないかという考えがあったからだ。
柄というのだろうか、刀を握る部分の長さから見て、折れた刀は今のところ短刀が最も多い二十振り。次に長い刀が八振り。よく見る様な刀が十五振り。ちょっと大きい刀が四振り。大太刀が二振り。槍が二振り。薙刀が一振りといった感じだ。どうして似た様な刀ばかり折れているのかが気になる。そして、思った通り一本だけ折れていない刀が一振りあった。
白と黒の柄に黒い鞘、そしてオレンジの様な紐が付いている短刀だ。恐る恐る手に取り、鞘から少し刀身を出して見る。
綺麗…。
その刀身は刃こぼれがあり輝きが曇ってはいたが、何故か目を惹きつけられる。まるで魂が籠もっている様だ。
不思議な気配を感じたがそっと刀身を鞘に納める。ひとまずこの短刀は持っていよう。何か役に立つかもしれない。短刀を左手に携え、入ってきた障子から廊下へと戻る。あの折れた刀たちは後で供養してあげよう。