プロローグ
俺はその日、日本行きの飛行機に乗るため、空港の搭乗ゲートにいた。
キャリーケースを引いて、指定された席を探して席に着いた。
飛行機が離陸し、俺は手帳から写真を取り出した。
そこには小さい頃の兄弟達が写っていた。
『懐かしいなぁ。まぁ、皆元気だろうけど......』
そしてもう一枚、父さんから送られてきた写真。
幼い顔の少女が一人。
『......小森、ユイ。生贄の花嫁ねぇ、ほんと親父さんは何考えてるんだろう』
今は親父のコネで逆巻家の屋敷に居候しているらしい。
きっと、血の気の多い弟達に引っ掻き回されてるんだろうなぁ。
『大変そう。まぁ、俺には関係ないけど。音楽でも聞いて寝るかな』
首に付けた音楽プレーヤーを起動させ、クラシックを流した。
いつもはROCKとか聴くけど、寝る時はこれに限る。
『シュウ、元気かなぁ』
俺は遠くの地にいる兄弟達を思いながら眠りについた。
会ったら、何を話そうか。何をしようか。着いてから考えればいいかな......。
今はただ寝たい。
日本に着くまで、後12時間......。
学校が終わるまでには帰れるだろう。
そしたら、驚かしてみるか。
〜プロローグ END~
キャリーケースを引いて、指定された席を探して席に着いた。
飛行機が離陸し、俺は手帳から写真を取り出した。
そこには小さい頃の兄弟達が写っていた。
『懐かしいなぁ。まぁ、皆元気だろうけど......』
そしてもう一枚、父さんから送られてきた写真。
幼い顔の少女が一人。
『......小森、ユイ。生贄の花嫁ねぇ、ほんと親父さんは何考えてるんだろう』
今は親父のコネで逆巻家の屋敷に居候しているらしい。
きっと、血の気の多い弟達に引っ掻き回されてるんだろうなぁ。
『大変そう。まぁ、俺には関係ないけど。音楽でも聞いて寝るかな』
首に付けた音楽プレーヤーを起動させ、クラシックを流した。
いつもはROCKとか聴くけど、寝る時はこれに限る。
『シュウ、元気かなぁ』
俺は遠くの地にいる兄弟達を思いながら眠りについた。
会ったら、何を話そうか。何をしようか。着いてから考えればいいかな......。
今はただ寝たい。
日本に着くまで、後12時間......。
学校が終わるまでには帰れるだろう。
そしたら、驚かしてみるか。
〜プロローグ END~
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