第2章 宝石店街
次の2人の旅先は、タンゴーラ区域から寝台羽力列車で北上した先にあるエネドゥエリオ東区域だ。
最寄り駅に降り立った瞬間、2人はひんやりとした空気に包まれた。
ケイトが言う。
「今度の旅先は涼しいわね。快適、快適♪」
「この近くに格安で快適なホテルがあるらしいわ。今夜はここに泊まるわよ、ケイト」
「楽しみ~♪」
2人はホテルでチェックインを済ませると、案内された部屋で再度着替える。今度はケイトはミルクパープルのロングドレスに、メイはスカイブルーのロングドレスに着替えた。
外が明るい朝のうちに2人は、この地域名物のトルネードかき氷を食べに出かけた。
移動販売のかき氷屋のカウンター越しに、ケイトはベリー系のフレーバーのトルネードかき氷を注文し、メイはラムネ系の爽やかなフレーバーのトルネードかき氷を注文した。
テラス席で出来立てのトルネードかき氷を食べていると、誰も居ない隣のテラス席のテーブルに、手紙が残されていることに2人は気付く。
「あれは何かしら?」
メイが聞く。
「見たところ、ただの紙の書置きに見えるけどね」
気になった2人は、かき氷の器を返却口に返してから、再度、例のテラス席に戻って、手紙を読んだ。
「ジーンさん宛てに、トムさんが差し出した手紙のようね」
メイが言った。
しわしわの紙にはこう書かれていた。
≪例の場所までちょっと行ってくる。すぐ戻る≫
「例の場所ってどこかしらね? ジーンさんはどこにいらっしゃるのかしら?」
ケイトは訝しげに聞く。
「あとからついて行ったんじゃない? トムさんのこと心配して」
メイが答えた。
「でも、すぐ戻るって書いてあるし、待ってたんじゃないの」
「だとすれば、どこに居るのかしら、ジーンさんは?」
「いよいよ事件めいてきたわね……、メイ」
「私、厄介ごとは嫌よ。手紙のことは忘れて、ホテルに戻りましょう」
「戻ってどうするの?」
「寝台羽力列車に長時間乗ってたから、疲れが溜まってるの。早く快適なベッドで寝たいわ」
「私はラウンジでケーキ食べてこようかしら」
「好きにしてて」
「はーい」
ホテルの部屋に戻ると、メイは本当に寝て、ケイトは1階のラウンジでコーヒーとショートケーキを味わった。
ケイトは部屋に戻る途中、今日の日付の新聞を買った。一面は知らない舞台俳優のスキャンダル、捲って社会面を見ると、下のほうに小さく行栄不明者の名前の欄があり、そこに例の手紙の差出人のトムのフルネームが載っていた。
最寄り駅に降り立った瞬間、2人はひんやりとした空気に包まれた。
ケイトが言う。
「今度の旅先は涼しいわね。快適、快適♪」
「この近くに格安で快適なホテルがあるらしいわ。今夜はここに泊まるわよ、ケイト」
「楽しみ~♪」
2人はホテルでチェックインを済ませると、案内された部屋で再度着替える。今度はケイトはミルクパープルのロングドレスに、メイはスカイブルーのロングドレスに着替えた。
外が明るい朝のうちに2人は、この地域名物のトルネードかき氷を食べに出かけた。
移動販売のかき氷屋のカウンター越しに、ケイトはベリー系のフレーバーのトルネードかき氷を注文し、メイはラムネ系の爽やかなフレーバーのトルネードかき氷を注文した。
テラス席で出来立てのトルネードかき氷を食べていると、誰も居ない隣のテラス席のテーブルに、手紙が残されていることに2人は気付く。
「あれは何かしら?」
メイが聞く。
「見たところ、ただの紙の書置きに見えるけどね」
気になった2人は、かき氷の器を返却口に返してから、再度、例のテラス席に戻って、手紙を読んだ。
「ジーンさん宛てに、トムさんが差し出した手紙のようね」
メイが言った。
しわしわの紙にはこう書かれていた。
≪例の場所までちょっと行ってくる。すぐ戻る≫
「例の場所ってどこかしらね? ジーンさんはどこにいらっしゃるのかしら?」
ケイトは訝しげに聞く。
「あとからついて行ったんじゃない? トムさんのこと心配して」
メイが答えた。
「でも、すぐ戻るって書いてあるし、待ってたんじゃないの」
「だとすれば、どこに居るのかしら、ジーンさんは?」
「いよいよ事件めいてきたわね……、メイ」
「私、厄介ごとは嫌よ。手紙のことは忘れて、ホテルに戻りましょう」
「戻ってどうするの?」
「寝台羽力列車に長時間乗ってたから、疲れが溜まってるの。早く快適なベッドで寝たいわ」
「私はラウンジでケーキ食べてこようかしら」
「好きにしてて」
「はーい」
ホテルの部屋に戻ると、メイは本当に寝て、ケイトは1階のラウンジでコーヒーとショートケーキを味わった。
ケイトは部屋に戻る途中、今日の日付の新聞を買った。一面は知らない舞台俳優のスキャンダル、捲って社会面を見ると、下のほうに小さく行栄不明者の名前の欄があり、そこに例の手紙の差出人のトムのフルネームが載っていた。
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