第2章

 ホログラムで出来ている金色の襖の向こうには、結の師匠が待っていた。
 侍女によって襖が開かれる。
 師匠が結に聞いた。
「ここへ来たということは、新しい技を覚えたいのじゃな?」
「そうです」
 結は即答した。
「待っておったぞ、結。久々に会えて嬉しいぞ」
それから結は一旦襖の向こうに戻って練習着に着替え、再び襖の向こうの縁側に立ち、庭へ下りて師匠のもとへ行き、新たな技を体得した。
 師匠は言う。
「くれぐれも懐中時計を落とさんようにやるんだぞ?」
「かしこまりました、師匠!」
「少しくらい時間があれば、一緒に茶でも飲みながら縁側で話をしようじゃないか」
 にこやかなおじいちゃん顔をしてみせた師匠。
 しかし――
「大変申し訳ないのですが、時間があまりありません。また来ます」
 師匠は残念そうに眉を八の字に下げた。
「そうか。楽しみにしておるぞ、結」
「今日は新しい技を伝授していただきありがとうございました。それでは失礼します」
 侍女によって再度襖は閉められ、結は練習着から着てきた服に素早く着替えた。
 去り際に結は呟く。
「私も久々に会えて嬉しかったよ、おじいちゃん」
 結は祖父の家を出るとワッフルガールを抱きかかえながらスロットを3に合わせた。

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