第1章

「幕張(まくはり)にお前を狙(ねら)っている敵(てき)が居る。そいつらが今回(こんかい)俺に必要なブツを持っている」
「わかったわ。随分(ずいぶん)簡単(かんたん)なミッションですこと」
「姐(ねえ)さん、強気(つよき)だねぇ。その手袋(てぶくろ)は痛そうだし、おそらくバッグの中にある懐中時計のレーザー銃(じゅう)もおっかない代物(しろもの)なんだろうね」
「600ドルでどう?」
「良いだろう。さっさと俺によこしな」
 結は情報代を払うと部屋を出て、階段を駆(か)け下(お)りて行(い)った。
 その頃にはもうジャスミンは居なかった。
 結は手持ちの餌(えさ)をワッフルガールに与(あた)えて、水も与えてから、スロットを26に合(あ)わせる。
 4日の午前3時の幕張は寒い。
 人々は下着の上に長袖のインナーを着て、その上に厚手のコートを羽織(はお)って街中を歩いている。
 その一方で結はダクト管に入って結の敵を懐中時計の索敵(さくてき)機能(きのう)を展開(てんかい)して居場所(いばしょ)を特定し、ダクト管を出て次々に格闘(かくとう)して殺していく。
 最後の1人が、情報屋モリィのブツを持っていたのでレーザー銃とトゲトゲの手袋でトドメを刺した。
 そして、最後の敵が持っていたブツを取り上げ、スロットを9にした。
 再び情報(じょうほう)屋の前まで来ると、ブツを返(かえ)した。
「ありがとう、姐さん! 助かったよ」
「私は仕事をしているだけよ」
 結はスロットを1に戻す。

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