第2話 2020年2月16日のスウェーデンにて
チェスターがアナログ腕時計で――午後2時の部屋に入ってから――15分経ったのを確認すると、ドアをノックする音がした。
「おまたせ、チェスター。午後3時の部屋に来て良いよ」
チェスターは読んでいた本を元の場所に差してからジョナサンと一緒に午後3時の部屋に戻った。
緑色のカーテンは閉められているし、玄関の鍵はかかっている。
チェスターは周囲を見るが、自分とジョナサン以外誰も居ないことを確認すると、早速エスプレッソマシーンにコインを入れた。
出来上がったエスプレッソが入ったマグカップを持ってソファーに座るとすぐにジョナサンが操縦席から声をかけてくる。
「どうやら今のスウェーデンのセカイ線の近くにセカイ線パトローラーが居るらしいから、違うセカイ線のフランスへ行こうと考えているんだけど、良いか? チェスター」
コーヒーを1杯飲んでからチェスターが答える。
「わかった。良いよ」
「助かるよ。じゃあ、出発だな」
ジョナサンは金髪を首の後ろでひとつに結ぶと、操縦席に着き、世界線を書き変える。
目指す先は、2023年の11月2日の午後3時だ。
間もなくスウェーデンからセカイ時計館が回転しながら跡形もなく消えた。
間もなく、セカイ時計館はフランス国内の広大な空き地に到着した。
「おまたせ、チェスター。午後3時の部屋に来て良いよ」
チェスターは読んでいた本を元の場所に差してからジョナサンと一緒に午後3時の部屋に戻った。
緑色のカーテンは閉められているし、玄関の鍵はかかっている。
チェスターは周囲を見るが、自分とジョナサン以外誰も居ないことを確認すると、早速エスプレッソマシーンにコインを入れた。
出来上がったエスプレッソが入ったマグカップを持ってソファーに座るとすぐにジョナサンが操縦席から声をかけてくる。
「どうやら今のスウェーデンのセカイ線の近くにセカイ線パトローラーが居るらしいから、違うセカイ線のフランスへ行こうと考えているんだけど、良いか? チェスター」
コーヒーを1杯飲んでからチェスターが答える。
「わかった。良いよ」
「助かるよ。じゃあ、出発だな」
ジョナサンは金髪を首の後ろでひとつに結ぶと、操縦席に着き、世界線を書き変える。
目指す先は、2023年の11月2日の午後3時だ。
間もなくスウェーデンからセカイ時計館が回転しながら跡形もなく消えた。
間もなく、セカイ時計館はフランス国内の広大な空き地に到着した。