第2話 2020年2月16日のスウェーデンにて
次にジョナサンが目盛りを合わせたのは"2人ともロンドンではなくスウェーデンに居るセカイ線"、且つ、”ジョナサンが既にセカイ時計技師の免許を取得しているセカイ線”だ。
その頃にはチェスターは心の平穏をすっかり取り戻していた。
壁面に設置された通信機が鳴ったのでジョナサンは立ち上がり、通信機の受話器を耳にあてる。
「もしもし――?」
ジョナサンを通信機の着信音で呼び出したのは、セカイ線専門のスパイだ。
「…………了解。じゃあ、そっちには近づかないほうが良いんだね。教えてくれてありがとう。俺は今3年前の2月16日のスウェーデンに来ているんだけど、今回も君に報酬を払いたいんだけど、今日の午後3時のフランスまで来れる? ……了解。じゃあ、いつも通り午後3時の部屋で報酬を用意して待ってる。それじゃ」
受話器を戻してから、ジョナサンがチェスターを誘う。
「チェスター、隣の部屋の午後2時で少しだけ待っていてくれないか? 本ならいくらでも用意してあるから、いくらでも読んでいてくれてかまわない。これから知り合いが来るから」
チェスターは頷き、立ち上がる。
ジョナサンが付けたして言う。
「知り合いが帰ったら呼びに行くから」
「オーケー。じゃあ、またあとで会おう」
チェスターは部屋を出て隣室へ向かった。
その頃にはチェスターは心の平穏をすっかり取り戻していた。
壁面に設置された通信機が鳴ったのでジョナサンは立ち上がり、通信機の受話器を耳にあてる。
「もしもし――?」
ジョナサンを通信機の着信音で呼び出したのは、セカイ線専門のスパイだ。
「…………了解。じゃあ、そっちには近づかないほうが良いんだね。教えてくれてありがとう。俺は今3年前の2月16日のスウェーデンに来ているんだけど、今回も君に報酬を払いたいんだけど、今日の午後3時のフランスまで来れる? ……了解。じゃあ、いつも通り午後3時の部屋で報酬を用意して待ってる。それじゃ」
受話器を戻してから、ジョナサンがチェスターを誘う。
「チェスター、隣の部屋の午後2時で少しだけ待っていてくれないか? 本ならいくらでも用意してあるから、いくらでも読んでいてくれてかまわない。これから知り合いが来るから」
チェスターは頷き、立ち上がる。
ジョナサンが付けたして言う。
「知り合いが帰ったら呼びに行くから」
「オーケー。じゃあ、またあとで会おう」
チェスターは部屋を出て隣室へ向かった。