第2話 出陣
午前0時。カラスの濡れ羽色と紺色の《特別妖魔退治代行師》だけが着れる特別な袴に着替えた千秋は夜の町を駆け抜けていった。
ちょうど、橋の中央で、ひとりの女性が倒れ、もうひとりの女性が青ざめた顔をしているのを見つけた。
青ざめた表情の女性はこう言う。
「2人で橋を渡っていたら猫に似た妖を見て、それから六つ首の犬の妖魔が出てきて柏本さんが首を噛まれたのです。六つ首の犬はその後あっちへ逃げていきました」
千秋は六つ首の犬が逃げた方向を振り向いてから再び向き直る。
「わかりました」
「あなた、お名前は?」
「聖川 です。倒れているのが柏本 さんです」
「聖川さん、今すぐ救助隊の立ち寄り処 まで柏本さんを連れていくことは出来ますか?」
「行けます。連れていきます」
聖川と柏本は橋を渡ってすぐの救助隊立ち寄り処へ向かっていった。
同時に、千秋は川沿いを駆け抜けて2つ目の橋のたもとで六つ首の犬を見つけた。
六つ首の犬の首元を狙って、霊力のこもった刀を振りかざす。
月の光に六つ首の犬は妖力を失い、千秋の持つ妖刀に吸い込まれて消えた。
妖刀は暫く暴れたが、すぐに静止した。
ちょうど、橋の中央で、ひとりの女性が倒れ、もうひとりの女性が青ざめた顔をしているのを見つけた。
青ざめた表情の女性はこう言う。
「2人で橋を渡っていたら猫に似た妖を見て、それから六つ首の犬の妖魔が出てきて柏本さんが首を噛まれたのです。六つ首の犬はその後あっちへ逃げていきました」
千秋は六つ首の犬が逃げた方向を振り向いてから再び向き直る。
「わかりました」
「あなた、お名前は?」
「
「聖川さん、今すぐ救助隊の立ち寄り
「行けます。連れていきます」
聖川と柏本は橋を渡ってすぐの救助隊立ち寄り処へ向かっていった。
同時に、千秋は川沿いを駆け抜けて2つ目の橋のたもとで六つ首の犬を見つけた。
六つ首の犬の首元を狙って、霊力のこもった刀を振りかざす。
月の光に六つ首の犬は妖力を失い、千秋の持つ妖刀に吸い込まれて消えた。
妖刀は暫く暴れたが、すぐに静止した。