第3話 異能力者と怪事件
翌日の朝9時。同じクラスの友人の藤助 と、同じ始発の蒸気機関車でばったり会った。
「おはよう、千秋」
「おはよう、藤助」
列車内は今はとても空いていて、2人は向かい合うようにシートに座った。
「聴いたよ、千秋。一昨日、遂に夕希さんから告白されて、めでたく両思いになったんだって?」
「そうなんだよ。俺、びっくりしちゃったし、ドキドキもしたわ」
藤助が前のめりになりながら尚も質問攻めしてくる。
「それで昨日は夕希さんとデートしてたんだって?」
「そうだよ」
「へぇ! 羨ましい!」
藤助が片手で顔の半分まで隠した。
「2人きりでどんな話をしてたの?」
「夕希のほうから珍しく、近日の予定の話をしてくれたんだ。夕希は女学校から大学に入学したいんだと」
「それで、千秋は?」
「もちろん、応援している」
「推せる! 千秋と夕希さんの恋、推せる! こころから祝福する」
藤助は短く拍手した。
「それで、夕希さんは大学に入って何を研究するんだって?」
「妖魔について研究したい、とか言ってたような」
「あまりちゃんと覚えてなさそうだね、千秋」
「そういうわけじゃないけど、これ以上は教えられないな~。俺と夕希との秘密だから」
千秋がそこまで話しているうちに、列車は軍人学校前の駅に着いたようである。
2人もほかの乗客を追いかけるようにして降りる。
次なる事件は、軍人学校内で発生した。
「おはよう、千秋」
「おはよう、藤助」
列車内は今はとても空いていて、2人は向かい合うようにシートに座った。
「聴いたよ、千秋。一昨日、遂に夕希さんから告白されて、めでたく両思いになったんだって?」
「そうなんだよ。俺、びっくりしちゃったし、ドキドキもしたわ」
藤助が前のめりになりながら尚も質問攻めしてくる。
「それで昨日は夕希さんとデートしてたんだって?」
「そうだよ」
「へぇ! 羨ましい!」
藤助が片手で顔の半分まで隠した。
「2人きりでどんな話をしてたの?」
「夕希のほうから珍しく、近日の予定の話をしてくれたんだ。夕希は女学校から大学に入学したいんだと」
「それで、千秋は?」
「もちろん、応援している」
「推せる! 千秋と夕希さんの恋、推せる! こころから祝福する」
藤助は短く拍手した。
「それで、夕希さんは大学に入って何を研究するんだって?」
「妖魔について研究したい、とか言ってたような」
「あまりちゃんと覚えてなさそうだね、千秋」
「そういうわけじゃないけど、これ以上は教えられないな~。俺と夕希との秘密だから」
千秋がそこまで話しているうちに、列車は軍人学校前の駅に着いたようである。
2人もほかの乗客を追いかけるようにして降りる。
次なる事件は、軍人学校内で発生した。